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★「ま」行で生命の進展をした人間は、次に「や」行の生命の躍動に入ります。その第一音の「や」の言霊の代表は「矢」「屋」「八」です。 日本人は縄文時代、その前史は狩猟民族でした。弥生時代の稲作文化が大陸から入ってきる以前の物語が「古事記」で、これはまだ漢字という文字を持つ前の口承の神話でした。「や」は人間が獲物をとるための矢で、それを持ち帰るための矢なのです。 「や」の言霊の人は、目的を持って行動する人で、逆に遊びを知りません。現実的で家庭を守るために、さまざまな指揮と技術を持とうとする人です。優しい響きの音に聞こえますが、合気道や武道でも「やっ!」という相手を威嚇する掛け声゛意識的なスピードの音でもあります。 また日本人が「八(や)」と言う場合は数が多いということを表します。たとえば、八百万の神というのは、実際の数を言うのではなく、「たくさんの無数の神様」という意味です。 人間が寄り添い、家族を持った時に「や」という音は家族の安定のための音として不可欠なものとなります。しかし核家族化で晩婚社会の現代では、自分の好きな趣味にだけパワーを費やして自己満足するという、皮肉な人生を歩む人も多いので気をつけてください。 女性も男性も「や」の言霊のある人は、独りよがりな使命感に燃えて空振りをする場合がよくあります。独善的で、何事も自分ひとりでさっさと決めて進めてしまい、顰蹙を買います。 そうならないようにするためには、「か」行の人、あるいは母音が「え」の人と一緒になると、まわりが良く見えて独善性がなくなり、他人から感謝される人になります。
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