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★「ぬ」の言霊は、「判断」することの強調を意味します。 人間は自分の欲望を否定する意味の「ぬ」にするのか、「貫く(ぬく)」にするのか迷いながら生きているのです。 つまり、本能に忠実な人ともいえます。また古くから日本人は「糠(ぬか)」を使って食べ物を発酵させていました。 この「ぬ」の響きの中ではさまざまな欲望が芽生えることから、まわりの人、特に異性を戸惑わせる人でもあります。人間の原罪である「盗む」というのもこの響きです。 また「塗る」というのは、工夫して柔らかくしたものを伸ばして外を取り繕うことです。ものを「縫う」というのもそうで、「布」を取り繕うことになります。 名前につく場合は、「衣(きぬ)」が多く、古来日本では衣はその人の立場や階級を表すものでした。 このようなことから、容姿には高貴な雰囲気を身につけ、人の目をひきつける人になります。和の雰囲気たっぷりの癒し系に見えるのですが、実のところは気が強く、スポーツ以外の自分の才能を信じて疑わない人に育ちます。 また、この「ぬ」の言霊をつける親は、古くからの家系がしっかりとわかっている旧家の人が多いのです。本人はそのような古めかしい日本の響きに若い頃は反発して一度は家を出る人が多く、自立の早い人も多いです。 本人は、早く自分の家から独立して新しい家族を作りたい気持ちにあふれていますが、なかなか親の呪縛から解き放たれない人生を歩みます。
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