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⇒【あ行のことわざ】 ⇒【か行のことわざ】 ⇒【さ行のことわざ】 ⇒【た行のことわざ】 ⇒【な行のことわざ】 ⇒【は行のことわざ】 ⇒【ま行のことわざ】 ⇒【や行〜わ行のことわざ】 -------【た】------- ★大事の前の小事 大事業の前に、細かいことにはかまっていられないということ。 ★宝の持ち腐れ すぐれた才能や値打ちのある品を持っていながら、それを活用しないこと。 ★多芸は無芸 多芸であるとひとつの芸を極めていくため、結局無芸に等しい。 ★他山の石 他人の愚かな行動も、自分の人格を育てる助けになるということ。 ★多勢(たぜい)に無勢(ぶぜい) 少人数で大勢に立ち向かっても勝ち目がないこと。 ★叩けば埃(ほこり)が出る 身辺を細かく調べれば、やましいことが出るということ。 ★多多ますます弁ず 仕事が多ければ多いほど、さらに手際よく処理できるということ。 ★畳の上の水練 理屈を知っていても、実地の訓練が欠けていれば役に立たないということ。 ★立つ鳥跡を濁さず 立ち去る者は、あとが見苦しくないように始末しておくべきだということ。 ★蓼(たで)食う虫も好き好き 好みは人それぞれである。からい蓼の葉を好む虫もいることから。 ★棚から牡丹餅(ぼたもち) 何の努力もしないのに、思いがけない幸運を得ること。 ★旅の恥は掻き捨て 知る人のいない旅先では、恥をかいてもその場だけで済むということ。 ★旅は道連れ世は情け 旅には同行者がいると心強いし、助け合える。同様に、人生でも互いに思いやる人情が大切。 ★短気は損気 短気を起こすと、結果的に自分が損をしてしまうということ。 -------【ち】------- ★竹馬の友 幼いころからの親しい友人。ともに竹馬に乗って遊んだ友達という意。 ★地獄に仏 大きな危険や困難に直面しているときに、思いかけず救いの主が現れるということ。 ★血は水よりも濃し 血縁の絆は強いもので、他人よりも頼りになること。 ★塵(ちり)も積もれば山となる 小さな努力でも積み重なれば大きな成果になることのたとえ。 ★忠言耳に逆らう 心からの忠告は、とかく人の感情を害して素直に受け入れられにくいということ。 ★長者の万灯(まんとう)より貧者の一灯(いっとう) 金持ちからの多額の寄進より、たとえわずかな額であっても、貧者による真心のこもった寄進のほうが値打ちがある意。 ★提灯(ちょうちん)に釣り鐘(つりがね) 外見が似ていても、差が大きく釣り合わないこと。 -------【つ】------- ★月夜に釜を抜かれる 月の明るい晩に釜を盗まれる。油断して失敗すること。 ★月夜に提灯 必要がないもの、無駄で役に立たないもののたとえ。 ★角を矯(た)めて牛を殺す 少しの欠点を直そうとして、全体を崩してしまうこと。 ★爪に火を点す 極端に倹約をした暮らしぶり。ろうそくの代わりに、爪に火をつけて明かりとする意。 ★爪の垢(あか)を煎(せん)じて飲む 優秀な人の爪の垢を薬として飲み、その人にあやかろうと心がけること。 ★鶴は千年、亀は万年 長寿を祝う際に使う言葉。鶴や亀は長生きするという中国の言い伝えから。 -------【て】------- ★亭主の好きな赤烏帽子(あかうぼし) 悪趣味でも、一家の主人の好みには逆らえない。通常、烏帽子は黒。 ★泥中の蓮 汚れた環境でも周囲に染まらず、潔白さを保つということ。 ★敵に塩を送る 敵が窮地に陥った際、そこにつけ込まず逆に援助すること。 ★梃子でも動かない 決意が固くて、いくら説得しても聞き入れないこと。 ★手塩にかける 自ら気を配って大切に育てる。手塩は各自が料理を好みの味に調える食卓上の塩。 ★鉄は熱いうちに打て 物事を進める場合、機を逃さず素早く行動するべきという教訓。 ★手鍋を提(さ)げる 使用人を使わず自分で炊事をすること。貧しい生活をすること。 ★手に汗を握る 緊迫した場面をそばで見ながら、はらはらすること。 ★出る杭(くい)は打たれる 頭角を現す者は、人から憎まれ邪魔をされるということ。 ★伝家(でんか)の宝刀(ほうとう) いざというときに使う、とっておきの手段。伝家はその家に代々伝わるの意。 ★天高く馬肥ゆる秋 秋は、空が高く澄み渡って晴れ、気候がよいので食欲も増進し馬もよく肥える。 ★天に唾する 人に害を与えようとしたつもりが、かえって自分に災いを招くこと。 ★天は自ら助くる者を助く 自力で努力する者には、天が援助を与える。 -------【と】------- ★灯台下(もと)暗し 身近なことには気がつきにくいことのたとえ。 ★蟷螂(とうろう)の斧 弱小の者が、自分の実力をわきまえずに強敵に挑むこと。蟷螂はカマキリのこと。 ★読書百遍、義自ずから見(あらわ)る 難解な書物でも、繰り返し読めばやがて理解できるようになる。 ★毒を食らわば皿まで 悪事に手を染めた人が、開き直って最後まで悪事を続けること。 ★所変われば品変わる 土地が違えば、そこには独特の風俗や習慣がある。 ★年寄りの冷や水 老人が冷水を飲むような、高齢に似つかわしくない無茶な行いをすること。 ★鳶(とび)が鷹を産む 平凡な両親から非常に優れた子が生まれることのたとえ。 ★飛ぶ鳥を落とす勢い 勢いがすさまじいこと。空を飛ぶ鳥さえ落とすほどの勢いの意。 ★捕らぬ狸の皮算用 まだ手に入っていない物を当てにして計画を立てることのたとえ。 ★虎の威を借る狐 権力者の後ろ盾を得て威張る小人物のたとえ。 ★虎の尾を踏む 大変な危険を冒すこと。 ★鳥なき里の蝙蝠(こうもり) すぐれた者がいない場所では、つまらない者が幅を利かすことのたとえ。 ★泥棒を見て縄を綯(な)う 事が起きてから慌てて対策を講じること。泥棒に入られてから捕縛用の縄を作る意。 ★団栗(どんぐり)の背比べ 差がなく平凡であるということ。団栗は同じような形や大きさであることから。 ★鳶(とんび)に油揚げを攫(さら)われる 大事にしていたものを、不意に横取りされること。 |
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