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【あ行】 ★意志薄弱 (いしはくじゃく) 意志が弱く、がまん強さに欠けること。自分の気持ちや行動を抑制したり、忍耐する力が弱いさま。 【類語】優柔不断(ゆうじゅうふだん) 【反対語】意志堅固(いしけんご) ★一言居士 (いちげんこじ) 何事においても、必ず自分の意見をひと言述べなければ気が済まない人のこと。 【説明】「居士」は、在家で仏教に帰依する男子のこと。日本では戒名にも用いる称号。「いちごんこじ」とも言う。 ★一長一短 (いっちょういったん) 長所もあれば、短所もあること。完全でないこと。 【類語】一得一失(いっとくいっしつ) 一利一害(いちりいちがい) ★一得一失 (いっとくいっしつ) 一方に利益があれば、他方に損失があること。良い点もあれば悪い点もあること。 【類語】一長一短(いっちょういったん) 一利一害(いちりいちがい) ★雲中白鶴 (うんちゅうはっかく) 雲の中を飛翔する鶴のイメージから、品性のすぐれた高潔な人のたとえ。 【類語】雲間之鶴(うんかんのつる) ★得手勝手 (えてかって) 周囲のことを考えず、自分勝手に振舞うさま。 【説明】「得手」は本来、得意なものの意。 ★燕雀鴻鵠 (えんじゃくこうこく) 大人物の大きな志は、小人物には理解できないということ。 【説明】「燕雀」は小さい鳥、「鴻鵠」はオオトリとクグイで大きな鳥の意。 ★温厚篤実 (おんこうとくじつ) 温かい人柄で誠実なこと。性格が穏やかで情が深く誠実味にあふれていること。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【か行】 ★外柔内剛 (がいじゅうないごう) 態度などが物柔らかで外見は穏やかだが、内面はしっかりしていて、意志が強いこと。 【類語】内剛外柔(ないごうがいじゅう) 【反対語】内柔外剛(ないじゅうがいごう) ★確乎不抜 (かっこふばつ) 意志がしっかりしていて物事に動じないさま。 【説明】「確乎」はしっかりしているさま。「不抜」はかたくて抜けないこと。しっかりしていて動かないという意味。 【類語】確乎不動(かっこふどう) ★寛仁大度 (かんじんたいど) 心が広く、情け深くて度量が大きいこと。 【説明】「寛仁」は寛大で慈悲深いこと。「大度」は心が広いこと。度量があること。 ★頑迷固陋 (がんめいころう) かたくなで、ものの道理がわからず、正しい判断ができないこと。 【説明】「頑迷」は頑固でものの道理に暗いこと。「固陋」は頑固で見識が狭いこと。同意の言葉を重ねて、意味を強めた言葉。 【類語】頑冥不霊(がんめいふれい) ★気宇壮大 (きうそうだい) 心意気が非常大きく、望みや構想が大規模で、こせこせしないさま。 【説明】「気宇」は心意気、心構え。 ★鬼面物心 (きめんぶっしん) 見た目はこわいが、心はやさしいさま、そのような人。 【反対語】人面獣心(じんめんじゅうしん) ★器用貧乏 (きようびんぼう) なまじ器用であるために、いろいろなことに手を出し、すべてが中途半端で大成しないこと。 ★曲学阿世 (きょくがくあせい) 真理を曲げて世間にこびへつらい、人気を得ようとすること。 【説明】「曲学」は真理を曲げた学問、「阿」はおもねるの意。 【出典】『史記』 ★謹厳実直 (きんげんじっちょく) きわめて真面目で正直なさま。 【類語】謹厳温厚(きんげんおんこう) 謹厳重厚(きんげんじゅうこう) ★金口木舌 (きんこうぼくぜつ) すぐれた言説で、世の人々を指導するたとえ。 【説明】古代中国で、官吏が法律など民衆に示すときに、木鐸(ぼくたく、口が金属、舌が木製の鈴)を鳴らしたことから。 ★金声玉振 (きんせいぎょくしん) 才知や人徳を兼ね備え、それが調和しているたとえ。すぐれた人物として大成すること。 【説明】「金」は鐘、「玉」は宝石だ作った楽器・馨(けい)。古代中国では合奏の始めに鐘を打ち、終わりに馨でしめくくったことによる。 ★軽諾寡信 (けいだくかしん) 物事を軽々しく請合う者は信用できないということ。 【説明】「軽諾」は軽々しく受けること。「寡信」は信用が少ない意。「軽諾は必ず信、寡(すくな)し」 【反対語】一諾千金(いちだくせんきん) 【出典】『老子』 ★軽佻浮薄 (けいちょうふはく) 軽はずみで、言動が浮ついていること。 【説明】「軽佻」は落ち着きがなく、調子に乗って行動すること。「浮薄」は浅はかで軽はずみなこと。 【類語】軽佻浮華(けいちょうふか) ★剛毅果断 (ごうきかだん) 意志が強く、決断力があって、物事を思い切って行うこと。 ★剛毅木訥 (ごうきぼくとつ) 意志が強く、飾り気がないありさま。 【説明】「剛毅」はしっかりしているありさま。「木訥」は無口で飾り気がないことをいい、「朴訥」とも書く。原典には「剛毅木訥は仁に近し」とある。 【反対語】巧言令色(こうげんれいしょく) 【出典】『論語』 ★豪放磊落 (ごうほうらいらく) 度量が大きく、小事にこだわらないこと。くよくよしないこと。 【説明】「豪放」「磊落」ともに、心が大きく、小さなことにこだわらない意。 【反対語】小心翼翼(しょうしんよくよく) ★国士無双 (こくしむそう) 国中に並ぶ者がないほど、優れた人材。 【説明】「国士」は一国の中でとくにすぐれた者、「無双」は二つとない、並ぶ者がないの意。韓信(かんしん)の友人が、「彼は国士無双である」と漢の高祖・劉邦(りゅうほう)に推薦したという故事から。 【類語】天下無双(てんかむそう) 【出典】『史記』 ★刻舟求剣 (こくしゅうきゅうけん) 時勢の移り変わりを知らず、いつまでも古い習慣を固守する愚か者のたとえ。融通のきかないことのたとえ。 【説明】訓読みでは「舟に刻みて剣を求む」と読む。中国春秋時代、揚子江を渡っている時に剣を落とした男が、落とした場所の目印として船べりに傷をつけ、対岸に着いてから川に入って探したが、見つけられなかったという故事から。 【出典】『呂氏春秋』 ★古今無双 (ここんむそう) 昔から今まで並ぶ者がないこと。 【類語】古今無比(ここんむひ) ★牛頭馬頭 (ごずめず) 地獄の獄卒(鬼)のこと。転じて、情け容赦ない、鬼のような人。 【説明】仏教語で、牛の頭をした鬼と馬の頭をした鬼の意。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【さ行】 ★四角四面 (しかくしめん) きわめて真面目なこと。真面目すぎて融通がきかないこと。 【説明】本来は真四角の意。 【類語】謹厳実直(きんげんじっちょく) ★質実剛健 (しつじつごうけん) 真面目で飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま。 【類語】剛毅木訥(ごうきぼくとつ) 【反対語】巧言令色(こうげんれいしょく) ★洒々落々 (しゃしゃらくらく) 性格や態度がさっぱりしていて、物事にこだわらないさま。 【説明】「洒落(しゃらく)」を強めた語。洒落(しゃれ)は同字異義語。 【類語】軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ) ★十人十色 (じゅうにんといろ) 人の考えや性質、好みなどは、それぞれ違うものであるということ。 【類語】各人各様(かくじんかくよう) 多種多様(たしゅたよう) ★春風駘蕩 (しゅんぷうたいとう) 春風がそよそよとのどかに吹くさま。春ののどかな景色。穏やかでのんびりした人柄のたとえ。 【説明】「駘蕩」はのどかで、のんびりしたさま。 【反対語】秋霜烈日(しゅうそうれつじつ) ★小心翼翼 (しょうしんよくよく) 気が小さく、びくびくしているさま。 【説明】本来はつつしみ深いさまをいう語。「翼翼」はうやうやしく、つつしみ深いさま。 【反対語】豪放磊落(ごうほうらいらく) 【出典】『詩経』 ★少壮気鋭 (しょうそうきえい) 年が若くて元気があり、意気盛んなこと。 【説明】「少壮」は20代から30代の若い人。 【類語】新進気鋭(しんしんきえい) ★人面獣心 (じんめんじゅうしん) 顔は人間だが、心は獣のように冷酷な人。恩義や人情、恥を知らない人。 【説明】「にんめんじゅうしん」とも読む。 【反対語】鬼面物心(きめんぶっしん) 【出典】『史記』 ★青雲之志 (せいうんのこころざし) 徳を磨いて立派な人物になろうという志。立身出世しようと願う心。 【説明】「青雲」は高位高官、立身出世のたとえ。 【出典】王勃『勝王閣序』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【た行】 ★多情仏心 (たじょうぶっしん) 感じやすく移り気だが、無慈悲にはなれないこと。情の多いことが仏の慈悲の心であるということ。 ★肝大心小 (たんだいしんしょう) 大胆で度胸があり、しかも細心の注意を払うこと。 【説明】「胆」は度胸、「心」は気配りの意。 【出典】『旧唐書』 ★張三李四 (ちょうさんりし) 平凡でありふれた、つまらない人のたとえ。 【説明】張と李は中国で非常に多い姓。張氏の三男と李氏の四男の意から。 【類語】張三呂四(ちょうさんりょし) 【出典】『景徳伝燈録』 ★天衣無縫 (てんいむほう) 飾り気がなく無邪気なまま。技巧のあとがなく、自然なさま。 【説明】天女の衣に縫い目がない意から、詩文が自然でいて巧みなことや、純真で無邪気な人柄を言う。 【類語】天真爛漫(てんしんらんまん) 【出典】『霊快録』 ★天空海闊 (てんくうかいかつ) 空と海が広々としているさま。転じて、度量が大きくおおらかなこと。 【説明】「濶」は広いという意。 【類語】豪放磊落(ごうほうらいらく) 【出典】『古今詩話』 ★天真爛漫 (てんしんらんまん) 飾り気がなく、自然なままの純真さ、無邪気さ。素直で明るく、無邪気なさま。 【類語】天衣無縫(てんいむほう) ★田夫野人 (でんぷやじん) 教養がなく、粗野で品のない人。 【説明】「田夫」は農夫、田舎者の意。 ★呑舟之魚 (どんしゅうのうお) 大人物。大物のたとえ。 【説明】舟を飲み込んでしまうほど。大きな魚の意から。良くも悪くも大物のことを言う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【な行】 ★内柔外剛 (ないじゅうがいごう) 外見だけは強そうに見えるが、内面は弱いこと。 【類語】内剛外柔(ないごうがいじゅう) 【出典】『易経』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【は行】 ★薄志弱行 (はくしじゃっこう) 意志が弱く、決断力、実行力に欠けること。 【類語】意志薄弱(いしはくじゃく) 優柔不断(ゆうじゅうふだん) ★八面玲瓏 (はちめんれいろう) どこから見ても清らかに澄んで美しいこと。また、円満、巧妙に人と付き合える人柄。 【説明】「玲瓏」は宝石のように透き通って美しいさま。 【類語】八方美人(はっぽうびじん) ★抜山蓋世 (ばつざんがいせい) 勢いがきわめて強く、盛んなことのたとえ。 【説明】山を抜き、世の中を覆い尽くすほどの力の意。楚の項羽(こうう)が漢の劉邦(りゅうほう)に包囲され、虞美人(ぐびじん)と最後の酒宴を催したときに歌った詩から。 【出典】『史記』 ★八方美人 (はっぽうびじん) どこから見ても欠点のない美人。天使で、如才なく、ふるまう、人付き合いの上手な人。 【説明】悪い意味で用いられることが多い語。 【類語】八面玲瓏(はちめんれいろう) ★飛耳長目 (ひじちょうもく) 観察力や情報収集能力にすぐれ、世事に精通していることのたとえ。 【説明】遠くのことを見聞できる目と耳の意から。 【類語】長目飛耳(ちょうもくひじ) 【出典】『管子』 ★匹夫之勇 (ひっぷのゆう) 血気にはやるだけの、向こう見ずな勇気。 【説明】「匹夫」は身分の低い男の意で、転じて思慮の浅い道理のわからない男のこと。 【類語】小人之勇(しょうじんのゆう) 【出典】『孟子』 ★品行方正 (ひんこうほうせい) 心のあり方や行いが正しく立派なこと。 【説明】「方正」はきちんとして正しい意。 ★没分曉漢 (ぼつぶんぎょうかん) 物の道理のわからない男。わからず屋。 【説明】「没」は無の意。「分曉」は分かること。「漢」は男の意。訓読みでは「分曉すること没(な)き漢」と読む。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【ま行】 ★三日坊主 (みっかぼうず) 非常に飽きやすく、何をしても長続きしないこと。また、そのような人。 ★無欲恬淡 (むよくてんたん) 欲がなく、物事に執着しないこと。 【説明】「恬淡」はあっさりしている意。 【類語】雲心月性(うんしんげっせい) ★冥冥之志 (めいめいのこころざし) 人知れず、熱心に努力しようとする心。 【説明】「冥冥」は暗いさま。 【出典】『荀子』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【や行】 ★雄材大略 (ゆうざいたいりゃく) 傑出した才能と遠大な計画のこと。大きな計画を推進するのにふさわしいすぐれた才能。 【説明】「材」は才能、能力、「略」は計画、はかりごとの意。「ゆうさいたいりゃく」とも読む。 ★優柔不断 (ゆうじゅうふだん) 物事を決断するときに、ぐずぐずして煮え切らないこと。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【ら行】 ★乱臣賊子 (らんしんぞくし) 主君に背く家臣し、親に背く子、不忠不孝の者。 【出典】『孟子』 |
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