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生き方・人生・世渡りについての四字熟語




【あ行】

悪事千里 (あくじせんり)
良いことは、あまり知られ渡らないが、悪いことは、すぐに世間に広まるということ。
【説明】「千里」は、遠くかなたまでの意で、広い世間のこと。「悪事戦利を行く(走る)」の省略されたもので、「好事門を出でず(良い行いは、世に知られにくい)」と対をなした言葉。
【出展】『北夢瑣言』

阿附迎合 (あふげいごう)
相手の機嫌をとり、気にいられようと努めること。
【説明】「阿附」は、人に阿る意。「附」は「付」とも書く。
【類語】阿諛追従(あゆついしょう)

阿諛追従 (あゆついしょう)
他人に気に入られようとしてお世辞を言ったり、機嫌をとるために媚びへつらったりすること。
【説明】「阿」はおもねること。「諛」はへつらうこと。
【類語】阿附迎合(あふげいごう) 世辞追従(せじついしょう)

安居楽業 (あんきょらくぎょう)
平和で安定した暮らしぶりの形容。心やすらかに仕事をすること。転じて、善政の行われていることのたとえ。
【出典】『漢書』

安宅正路 (あんたくせいろ)
仁義の道のこと。
【説明】「安宅」は住み心地の良い家、「正路」は人が進むべき正しい道のこと。
【出典】『孟子』

一陽来復 (いちようらいふく)
悪いことが続いたあとに、ようやく良い方向に状況が向かうこと。
【説明】陰が極まって、また陽にかえるという易学の理論から、もともとは冬至をさす。本来の意味は「冬が去って香がめぐりくること」。
【出典】『易経』

一竿風月 (いっかんふうげつ)
のんびりと人生を楽しむことのたとえ。
【説明】一本の釣竿を手に、自然の風月を楽しむという意。
【出典】『感旧詩』
【類語】悠々自適(ゆうゆうじてき)

一殺多生 (いっさつたしょう)
ひとりの悪人を殺して、多くの善人を生かすこと。多くの人を生かすためには、ひとりを犠牲にするのもやむを得ないということ。
【説明】「一殺」は「いっせつ」とも読む。

一視同仁 (いっしどうじん)
すべての人を差別せず、平等に見て愛し慈しむこと。
【説明】「仁」は慈しみ、思いやり、あわれみのこと。「一視同人」と書き誤りやすいので注意。
【出典】韓愈『原人』

一世一代 (いっせいいちだい)
一生のうちで、たった一度だけであること。その一度がとても重要であることの形容。
【説明】「一世」も「一代」も、人の一生という意味。

因果応報 (いんがおうほう)
前世や、過去の行いの善悪に応じて、さまざまな結果を報いとして受けること。
【説明】仏教では、善悪の因縁に応じた吉凶、及び禍福の結果を受けると説き、これを因果(原因と結果の意)応報という。善因善果、悪因悪業のどちらも含まれるが、現在、悪いほうの意味で使われることが多い。

有為転変 (ういてんぺん)
世の中の物事が、つねに変化して同じ状態にはとどまっていないということ。
【説明】「有為」し仏教後で、この世の中のすべての現象や出来事、存在の意。すべてが、因縁のからみあいによって生じたものであるため、変わりやすく、意味の語。
【類語】有為無常(ういむじょう) 諸行無常(しょぎょうむじょう)

内股膏薬 (うちまたごうやく)
その時の状況によって、あっちについたり、こっちについたりすること。自分の考えがなく、その時々の都合で動くこと。
【説明】内股に貼った貼り薬が、動くたびに右についたり左についたりすることから。「膏薬」は「こうやく」とも読む。
【類語】二股膏薬(ふたまたこうやく) 股座膏薬(またぐらこうやく)

海千山千 (うみせんやません)
世の中の苦い経験を十分に積み、社会の裏側や人間の暗部に通じていて、ずるがしことこと。また、そのようにしたたかな人間。
【説明】「海に千年、山に千年住む」という意味。海に千年、山に千年住んだ蛇は、竜になるという言い伝えがあることから。
【類語】千軍万馬(せんぐんばんば) 百戦錬磨(ひゃくせんれんま)

雲心月性 (うんしんげっせい)
雲や月のように清らかな心。名声や富を求めず、超然としている人。
【類語】無欲恬淡(むよまてんたん)

運否天賦 (うんぷてんぷ)
幸運に恵まれるか、不運な目にあうかはすべて天の定めたところにあるということ。人の運命の吉凶禍福は天が決めることだから、運を天に任せて、事を行うということ。
【説明】「運否」は運のあるなし。「否」を「ぷ」と読むのは中世の読み方。「天賦」は天から分け与えられたものという意。

栄枯盛衰 (えいこせいすい)
栄えたり衰えたりすること。隆盛と衰退が交互に訪れるさま。
【類語】栄枯盛衰(えいこせいすい) 盛者必衰(じょうしゃひっすい)

曳尾塗中 (えいびとちゅう)
高貴な身分になって束縛されるよりも、貧しくても自由に生きるほうがよいというたとえ。
【説明】荘子が「亀は死んで占いに使われ喜ばれるのと、尾を曳いて泥の中で生きるのと、どちらを求めるだろうか」と言って、仕官を断ったという故事から。
【出典】『荘子』

会者定離 (えしゃじょうり)
会った者は、いつか必ず別れる運命にあるものだということ。
【説明】仏教語で、この世が無常ではかないことのたとえ。

岡目八目 (おかめはちもく)
当事者よりも、周囲で見ている者のほうが、かえって物事の真相や是非、損得などがよくわかるということ。
【説明】もともとの意味は、碁を打っている本人よりもはたで見ている者のほうが八目先まで読めるということ。転じて傍観者のほうが状況や真相を読めるという意になった。「岡目」は「傍目」とも書く。



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【か行】

閑雲野鶴 (かんうんやかく)
のどかに空に浮かぶ雲と、野に遊ぶ鶴のように少しも拘束されずに悠々と自然に親しむ生活をすること。また、そのように暮らしている人。
【説明】「閑雲野鶴を友とする」の形で用いられることが多い。
【類語】孤雲野鶴(こうんやかく)

鰥寡孤独 (かんかこどく)
妻のない男、夫のいない女、みなし児、独り暮らしの老人など、身寄りのない独り者のこと。身寄りもなく寂しいさま。
【鰥】は妻のいない者、「寡」は夫のいない女性、「孤」は虎児、「独」は年をとって子のない者。
【類語】天涯孤独(てんがいこどく)
【出典】『孟子』

九死一生 (きゅうしいっしょう)
助かる見込みのない危険な状態をかろうじて脱すること。
【説明】「九死」は十のうち九まで死の可能性が高いこと。一般に「九死に一生を得る」という形で用いる。
【類語】十死一生(じっしいっしょう)

共存共栄 (きょうぞんきょうえい)
互いに助け合って生き、ともに栄えること。
【説明】「存」は「そん」とも読む。
【反対語】弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)

漁夫之利 (ぎょふのり)
両者が争っているすきに、第三者がなんの苦労もせず利益を横取りするさま。
【説明】シギとドブガイが争っているところへ漁夫がやって来て、簡単に両方を捕獲したという故事から。「漁父之利」とも書く。
【出典】『戦国策』

金科玉条 (きんかぎょくじょう)
大切な法律や規則。
【説明】「金」「玉」は貴重なもの、「科」「条」は法律、決まりのこと。黄金や珠玉のように、善美を尽くした決まりの意。「金科玉条のごとく守る」は、融通のきかないことのたとえ。
【出典】『文選』

君子三楽 (くんしさんらく)
君子の三つの地のしみ。両親、兄弟が元気に暮らしていること、行いが天に恥じることがないこと、天下の英才を集めて教育することの三つを言う。
【説明】「君子」は教養や徳の高い人格者のこと。
【出典】『孟子』

鶏群一鶴 (けいぐんいっかく)
多くの凡人の中に、ひとりだけすぐれた人が混じっていることのたとえ。
【説明】鶏の中に一羽だけ鶴が混じっているという意から。
【類語】鶏群孤鶴(けいぐんこかく)
【出典】『晋書』

敬天愛人 (けいてんあいじん)
天を敬い、人を愛すること。
【説明】西郷隆盛が学問の目的として述べた語。
【出典】西郷隆盛『南洲遺訓』

行雲流水 (こううんりゅうすい)
雲や水のように、物事に執着せずに自然の成り行きに任せて行動するたとえ。あるがままに、自然に移り行くことのたとえ。
【説明】諸国を修行して歩く禅僧のたとえにも用いる。

恒産恒心 (こうさんこうしん)
一定の職業、定まった財産を持っていない者は、良心を保てないということ。
【説明】「恒産なければ恒心なし」を略した語。「恒産」は一定の財産や職業、「恒心」は正しい道に従う安定した心の意。
【出典】『孟子』

好事多魔 (こうじたま)
良いことには何かと邪魔が入りやすいということ。
【説明】「好事魔多し」と訓読することが多い。

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【さ行】

採薪汲水 (さいしんきゅうすい)
日常生活。また、自然の中で簡素に暮らすこと。転じて、世捨て人の生活。
【説明】「薪を採り、川の水を汲む」意。
【類語】負薪汲水(ふしんきゅうすい)

山中暦日 (さんちゅうれきじつ)
世間を離れて山中でのんびり暮らすこと。また、そうしていると月日がたつのを忘れてしまうという意。
【説明】「山中暦日なし」という形で用いることが多い
【出典】『唐詩選』

尸位素餐 (しいそさん)
ある地位についているにもかかわらず、職責を果たさず、無駄に給料をもらっていること。
【説明】「尸位」は昔の中国で、子孫を祖先の神に見立てて祭祀(さいし)を行ったことから、何もしないで高い地位に就くたとえ。「素餐」は、何もしないで食うという意。
【類語】素餐尸位(そさんしい)

自然淘汰 (しぜんとうた)
自然環境に適した生物だけが生き残り、そうでないものは滅びるということ。
【説明】ダーウィンが進化論に用いた語。「淘汰」は良いもの、悪いものを選び分ける意。

櫛風沐雨 (しっぷうもくう)
髪を風にくしげられ、雨に洗われること。転じて、夫婦にさらされながら意。
【類語】櫛風浴雨(しっぷうよくう) 風櫛雨沐(ふうしつうもく)

弱肉強食 (じゃくにくきょうしょく)
弱い者が、強い者の餌食(えじき)になること。強い者が弱い者を滅ぼし、繁栄すること。
【類語】優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
【出典】韓愈『送浮屠文暢師序』

出処進退 (しゅっしょしんたい)
ことにあたっての身の振り方や身の処し方、官職や地位にとどまるか、退くか、あるいは仕官するか、民間に退くかということ。
【説明】「出」は世に出て仕える、「処」は仕官せず家にいる意。

盛者必衰 (じょうしゃひっすい)
勢いの盛んなものも、いつか必ず衰え滅びるということ。この世が無常であることのたとえ。
【説明】もともと仏教語で、「盛者」は「しょうしゃ」「しょうじゃ」とも読む。
【類語】生者必滅(しょうじゃひつめつ)

生者必滅 (しょうじゃひつめつ)
生命あるものは、必ず死ぬものであるということ。
【説明】人生が無常である意の仏教語で、「会者定離(えしゃじょうり)」と対で用いられることが多い。
【類語】盛者必衰(じょうしゃひっすい)

小人閑居 (しょうじんかんきょ)
小人物は暇があると、とかく良くないことをするということ。
【説明】「小人」は徳のない人、器量の小さい人。「小人閑居して不善を為す」の略
【出典】『大学』

諸行無常 (しょぎょうむじょう)
この世のすべてのものは常に変化し、永久不変なものは何ひとつないということ。
【説明】この世は、はかなく無常であるという仏教の根本思想を表す言葉。「諸行」はこの世ですべての事象、「無常」は不変なものはないという意。
【類語】盛者必衰(じょうしゃひっすい)
【出典】『北本涅槃経』

酔生夢死 (すいせいむし)
何もせず、無駄に一生を過ごすこと。
【説明】酒に酔ったような、夢を見ているような心地で一生を送る意から。
【類語】遊生夢死(ゆうせいむし)

寸善尺魔 (すいぜんしゃくま)
良いことは、とかく邪魔が入りやすいということ。世の中には、良いことより悪いことのほうが多いというたとえ。
【説明】一寸の善と一尺の悪の意。一尺は一寸の十倍の長さ。

晴耕雨読 (せいこううどく)
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には読書を楽しむ心穏やかな生活。世間のわずらわしさから離れて、田園で過ごす悠々自適の生活。

生々流転 (せいせいるてん)
すべてのものは生まれては絶えず変化し、移り変わり続けること。
【説明】「しょうじょうるてん」とも言う。
【類語】生死流転(しょうじるてん)

贅沢三昧 (ぜいたくざんまい)
思う存分、したい放題のぜいたくをすること。
【説明】「贅沢」は金やものを無駄に浪費すること。「三昧」は、何かに夢中になって他をかえりみない意。

清濁併呑 (せいだくへいどん)
善も悪も、分け隔てなく受け入れること。度量が大きく、心が広いこと。
【説明】「清濁」は善人と悪人の意。訓読では「清濁併せ呑む」と読む。

世道人心 (せどうじんしん)
世の中の道徳と、それを守るべき人の心

先手必勝 (せんてひっしょう)
相手より先に攻撃すれば、必ず戦いに勝てるということ。
【説明】先手は、先に攻撃し機先を制する意。
【類語】先制攻撃(せんせいこうげき)

前途多難 (ぜんとたなん)
これから先、多くの困難や災難が予想されること。
【説明】「途」は道のりの意。
【類語】前途遼遠(ぜんとりょうえん)
【反対語】前途洋洋(ぜんとようよう)

粗衣粗食 (そいそしょく)
粗末な衣服と粗末な食事。質素な暮らし、貧しい生活のたとえ。

則天去私 (そくてんきょし)
私を捨て去り、自然の摂理に従って生きること。
【説明】訓読では「天に則り、私を去る」と読み、夏目漱石が晩年に理想とした境地を表す語。

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【た行】

多事多難 (たじたなん)
事件や困難なことが多いさま。
【類語】多事多患(たじたかん)
【反対語】平穏無事(へいおんぶじ)

暖衣飽食 (だんいほうしょく)
衣食に不自由がない満ち足りた生活。
【説明】暖かい服を着て、おなかいっぱい食べるの意から。
【類語】錦衣玉食(きんいぎょくしょく)
【反対語】粗衣粗食(そいそしょく)

知行合一 (ちこうごういつ)
知識と実践は同一のものであるとする陽明学の学説。知は実践と同一でなければならないということ。
【説明】朱子(しゅし)の「先知後行学」に対し、王陽明(おうようめい)が唱えたもの

泥中之蓮 (でいちゅうのはす)
悪い環境に染まることなく正しく清浄に生きることのたとえ。
【説明】泥の中で清らかに咲く蓮の花の意から。

適者生存 (てきしゃせいぞん)
生物は、環境に最も適応したものだけが生き残るということ。
【説明】イギリスの社会学者・スペンサーが提唱した生物進化論。
【類語】自然淘汰(しぜんとうた) 優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)

天涯孤独 (てんがいこどく)
身寄りがひとりもいないこと。また、故郷を遠く離れてひとりで暮らすこと。
【説明】「天涯」は空の果て、はるか遠いところの意。
【類語】鰥寡孤独(かんかこどく)

天罰覿面 (てんばつてきめん)
悪事を働くと、すぐに天が刑罰を下すこと。悪事の報いを即座に受けること。
【類語】天網恢恢(てんもうかいかい)

天網恢恢 (てんもうかいかい)
天の網は目が粗いようだが、悪人を決して取り逃がすことはないということ。悪の報いはいつか必ず受けるということ。
【説明】「天網恢恢、疎にして漏らさず」の略。
【類語】天罰覿面(てんばつてきめん)
【出典】『老子』

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【は行】

風流韻事 (ふうりゅういんじ)
書画や詩歌など、風流な遊び。また、自然に親しみ、優雅な遊びを楽しむこと。
【類語】風流三昧(ふうりゅうざんまい)

二股膏薬 (ふたまたごうやく)
自分の意見がなく、そのとき次第であっちへついたり、こっちへついたりすること。また、そういう人。
【説明】内股に貼った膏薬が、歩いているうちに左右の足にくっつくことから。膏薬は「こうやく」とも読む。
【類語】内股膏薬(うちまたごうやく)

放蕩無頼 (ほうとうぶらい)
酒や女遊びにふけり、品行が定まらないさま。

報本反始 (ほうほんはんし)
天地や祖先の恩と功に報いること。
【説明】訓読では「本(もと)に報い始めに反(かえ)る」と読み、根本にかえって恩に報いる意。

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【ま行】

無為徒食 (むいとしょく)
何もしないで、無駄に毎日を過ごすこと。仕事をしないで、ぷらぷらしていること。
【説明】「徒食」は働くこともせず遊び暮らす意。

夢幻泡影 (むげんほうよう)
この世ははかないことのたとえ。
【説明】夢と幻、泡、影と、はかないものを並べ、人生のはかなさを表す仏教語。
【出典】『金剛般若経』

無常迅速 (むじょうじんそく)
物事の移り変わりが非常に速いこと。万物が転変してやまず、むなしいものであるさま。
【説明】もともと仏教語で、今この瞬間に悟りを求める心を持つことが大切であるという教え。「無常」は永久不変なものは何ひとつないという意。

明哲保身 (めいてつほしん)
聡明で道理をわきまえている人は、身を安全に保つことができるということ。
【出典】『詩経』

滅私奉公 (めっしほうこう)
私利私欲を捨てて、公のために力を尽くすこと。

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【や行】

優勝劣敗 (ゆうしょうれっぱい)
力の強いものが勝ち、弱いものは負けること。生存競争で環境に適したものが残り、弱者は滅びること。
【類語】自然淘汰(しぜんとうた) 適者生存(てきしゃせいぞん)

悠々自適 (ゆうゆうじてき)
世間の煩わしさから離れて、思うままにのんびりと過ごすこと。
【説明】「悠々」は「優遊」とも書く。「自適」は自分の心のままに暮らす意。
【類語】悠々自得(ゆうゆうじとく)

用意周到 (よういしゅうとう)
準備がすみずみまで行き届いて、手落ちがないさま。

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【ら行】

立身出世 (りっしんしゅっせ)
社会に出て高い地位につき、名を上げること。
【説明】「立身」は地位を得て一人前になること

良禽択木 (りょうきんたくぼく)
賢い人は立派な主君を選んで仕えることのたとえ。
【説明】賢い鳥は木を選んで巣を作る意から。訓読みでは「良禽は木を択(えら)ぶ」と読む。

良妻賢母 (りょうさいけんぼ)
夫に対しては良い妻であり、子どもに対しては賢い母であること。また、そのような女性。

老少不定 (ろうしょうふじょう)
人間の命はいつ尽きるかわからない。はかないものだということ。
【説明】老人が先に死ぬとは限らず、人の寿命は予測できないという意。

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【わ行】

和光同塵 (わこうどうじん)
自分の才知を隠して、世間の中に交じり、目立たないように暮らしていくこと。
【説明】「和光」は才知の光を和らげる意。「同塵」は俗世間に交じること。訓読みでは「光を和らげ塵に同ず」と読む。
【類語】和光垂迹(わこうすいじゃく)
【出典】『老子』

和魂漢才 (わこんかんさい)
日本人固有の精神と、中国伝来の学問をあわせ持つこと。
【説明】日本古来の精神を失わずに、教養として漢学を学ぶべきだという考え。
【出典】菅原道真『菅家遺訓』

和魂洋才 (わこんようさい)
日本独特の精神を失うことなく、西洋の学問や知識を取り入れ、活用すること。
【説明】「和魂」は大和魂。「洋才」は、西洋の学問に関わる知識や才能のこと。「和魂漢才」をもじって生まれた言葉。
【類語】和魂漢才(わこんかんさい)






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