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才能・技量についての四字熟語


【あ行】

一騎当千 (いっきとうせん)
ひとりで千人の敵に対し戦えるほど強いこと。
【説明】腕力だけではなく、人並み以上にすぐれた技術や経験の形容にも用いられる。「当千」は千人に当たるの意。「騎」は騎馬武者のこと。
【類語】一人当千(いちにんとうせん)

音吐朗々 (おんとろうろう)
音量が豊かで、はっきりとしていてさわやかなさま。
【説明】主に詩や文章を読み上げるときに用いる。

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【か行】

鎧袖一触 (がいしゅういっしょく)
相手を簡単に打ち負かすことのたとえ。
【説明】鎧(よろい)の袖がちょっと触れるということ。転じて、鎧の袖で打ち払った程度のわずかな力で、相手をいとも簡単に打ち負かすこと。
【出典】『日本外史』

咳唾成珠 (がいだせいしゅ)
詩文の才能がきわめて豊かなことのたとえ。
【説明】咳(せき)やつばまで珠玉になる意から。一般的には「咳唾珠を成(な)す」という形で用いられる。

快刀乱麻 (かいとうらんま)
もつれた問題やこじれた人間関係など、紛糾している何事件を、あざやかに処理するたとえ。
【説明】「快刀乱麻を断つ」の略で、もつれた麻糸を切れ味の良い刀でスパッと切ることから。
【類語】一刀両断(いっとうりょうだん)

迦陵頻伽 (かりょうびんが)
極楽浄土に住み、美しい声で鳴く想像上の鳥。美しい声のたとえ。
【説明】梵語からきた仏教語。「逸音鳥」「好声鳥」などと訳されている。

眼光紙背 (がんこうしはい)
読解力が鋭いことのたとえ。書物の字句の奥にある深い意味まで貫くという意から。「眼光紙背に徹す」という形で用いる。

眼高手低 (がんこうしゅてい)
文章や絵画など、ものを見る目は高いが、みずから表現する能力が伴っていないことから、理想だけは高いが独行が伴わないこと。

気韻生動 (きいんせいどう)
書画など、作品に気品と風格があり、情緒が生き生きとしていて躍動感があること。

錦心繍口 (きんしんしゅうこう)
詩文の才能がすぐれていること。
【説明】「錦心」は錦のように美しく、すぐれた心や思い、「繍口」は刺繍入りの織物のように美しい言葉の意。

高材疾足 (こうざいしっそく)
才知に優れた人物のたとえ。知恵や能力があること。
【説明】「高材」はすぐれた才能の意で「高才」とも書く。「疾足」は足が速い意。「こうさいしっそく」とも読む。
【類語】高材逸足(こうざいいっそく)
【出典】『史記』

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【さ行】

才気煥発 (さいきかんぱつ)
すぐれた才能が、盛んに外に現れること。
【説明】「才気」は、すぐれた知性の働き。「煥発」は外に輝き現れる意。
【類語】才気横溢(さいきおういつ)

三面六臂 (さんめんろっぴ)
ひとりで何人もの働きをしたり、各方面で活躍したりすること。
【説明】「臂」はひじ、腕のこと。三つの顔と六つの腕をもつ意から。
【類語】八面六臂(はちめんろっぴ)

七歩之才 (しちほのさい)
詩才に恵まれていること。また、詩をすばやく作る才があること。
【説明】中国三国時代、魏の曹操(そうそう)の子、曹植(そうしょく)が兄の曹丕(そうひ・文帝)に文才をねたまれ、七歩歩く間に詩を作れと言われたが、たちどころに兄の無情を嘆く詩を書いたという故事から。
【出典】『世説新語』

神韻縹渺 (しんいんひょうびょう)
芸術作品がすぐれた趣をもつことのたとえ。
【説明】「神韻」は人間の枠を超えていると思われるような、すぐれた趣。「縹渺」はかすかではっきりしないさま、広く果てしないさまの意。

新進気鋭 (しんしんきえい)
ある分野に新しく現れ、意気盛んなこと。また、そういう人。
【類語】少壮気鋭(しょうそうきえい) 少壮有為(しょうそううい)

浅学菲才 (せんがくひさい)
学問が浅く、才能が欠けていること。
【説明】「非才」は「菲才」とも書き、才能が劣っている意。自分を謙遜して言う時に用いる言葉。
【類語】浅学短才(せんがくたんさい)
【反対語】博学多才(はくがくたさい)

先見之明 (せんけんのめい)
将来を見通す眼力。
【説明】「明」は見分ける力。
【類語】先見之識(せんけんのしき)
【出典】『後漢書』

全知全能 (ぜんちぜんのう)
あらゆることを知り、あらゆることを行うことができる能力。完全無欠の知恵と能力。
【説明】一般的には、神に対しての形容として用いられる。「全知」は「全智」とも書く。
【類語】完全無欠(かんぜんむけつ)

創意工夫 (そういくふう)
新しいことを考えだし、それを実行するための良い方法や手段を考えること。
【説明】「創意」は新しい思いつき、「工夫」は手段をあれこれ考える意。

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【た行】

大器晩成 (たいきばんせい)
偉大な人物は、大成するまで時間がかかるということ。
【説明】大きな器は完成するまでに時間がかかる意から、「晩成」は長くかかってできる意。才能がありながら、不遇な人を慰める言葉として用いられ。
【出典】『老子』

泰山北斗 (たいざんほくと)
ある分野でもっとも仰ぎ尊ばれる人のたとえ。
【説明】「泰山」は中国山東省にある名山。「北斗」は北斗七星のことで、どちらも仰ぎ見る存在の意。
【出典】『唐書』

多士済々 (たしせいせい)
すぐれた人材が豊富なこと。
【説明】「多士」は多くの優秀な人材の意。「済済」は数多く盛んなようすのことで「さいさい」とも読む。
【出典】『詩経』

知勇兼備 (ちゆうけんび)
知恵と勇気をあわせてもっていること。
【説明】「知勇」は知恵と勇気の意で「智勇」とも書く。
【出典】『史記』

適材適所 (てきざいてきしょ)
能力にもっとも適した地位や職務につけること。

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【な行】

嚢中之錐 (のうちゅうのきり)
すぐれた才能のある人は、大勢の中にあっても、自然とその才能を発揮して目立ってくるということ。
【説明】袋に錐を入れておくと、自然にとがった刀の先が突き出すことから。
【出典】『史記』

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【は行】

博学多才 (はくがくたさい)
知識が豊富で、才能が豊かなこと。
【類語】博学多識(はくがくたしき)
【反対語】博学非才(はくがくひさい)

博覧強記 (はくらんきょうき)
広く書物を読み、物事を見聞して、よく覚えていること。知識が豊富なこと。
【説明】「強記」は、記憶力がすぐれている意。

八面六臂 (はちめんろっぴ)
ひとりで何人もの活躍をすること。多方面に活躍すること。
【説明】八つの顔と六つのひじを持つ仏像のイメージから出た語。
【類語】三面六臂(さんめんろっぴ)

百発百中 (ひゃっぱつひゃくちゅう)
弾丸や矢が、すべて命中すること。転じて、予想などがぴたりと的中すること。
【説明】楚の弓の名人が、百歩離れたところにある柳の葉を百回射て、百回とも命中させたという故事から。

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【ま行】

無学文盲 (むがくもんもう)
知識や学問がなく、字が読めないこと。また、そういう人。
【説明】「文盲」は文字が読めないこと。

無芸大食 (むげいたいしょく)
特技や才能もなく、ただたくさん食べること。また、そういう人。

無知蒙昧 (むちもうまい)
知識がなく、おろかで、道理を知らないこと。
【説明】「蒙昧」は道理に暗い意。「無智蒙昧」とも書く。
【類語】無知無学(むちむがく) 無知無能(むちむのう)

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【ら行】

洛陽紙価 (らくようしか)
著書が人々に賞賛され、盛んに売れて読まれること。
【説明】中国・西晋の左思(さし)の作品『三都の賦』が洛陽で評判となり、人々が争ってこれを筆写したため紙の値段が急騰したという故事から。「洛陽の紙価を高らしむ(高める)」という形で用いることが多い。

良知良能 (りょうちりょうのう)
人間が生まれ名が二もっている知恵と才能。
【説明】孟子の「性善説」にもとづく考え方。
【出典】『孟子』






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