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ことばの語源や由来のトップページ
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信仰・宗教・縁起についての四字熟語




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【あ行】

悪人正機 (あくにんしょうき)
悪人こそ、仏の真の救いが得られるという、浄土真宗の親鸞の思想。
【説明】「悪人」とは自己の罪を自覚する者のこと。また「正機」は悟りを得る資質を備えていること。
【出典】『歎異抄』

異端邪説 (いたんじゃせつ)
政党ではない思想、学説、宗教のこと。また正統に対して、異議を唱える説のこと。
【類語】異端邪宗(いたんじゃしゅう)

厭離穢土 (おんりえど)
汚れた現世を嫌い、離れること。俗世間を捨てる意。
【説明】「厭離」は汚れた俗世を厭(いと)いは成れること、「穢土」は汚れた世の中の意。「えんりえど」とも読む。

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【か行】

加持祈祷 (かじきとう)
病気が治るように、あるいは災難がふりかからないように、神仏に一心に祈ること。
【説明】「加持」は、密教において行によって仏に念じること。「祈祷」は心をこめて神仏に祈ること。

帰命頂礼 (きみょうちょうらい)
地に頭をつけて仏を拝すること。心から仏に帰依(きえ)すること。
【説明】「帰命」は命を投げ出して仏に従うこと。「頂礼」は頭を地につけ、相手の足に額を当てる敬礼。

空即是色 (くうそくぜしき)
万物の真の姿は「空(実体がない)」だが、それは虚無ではなく、真の実在であるという考え方。
【説明】「色」はこの世のすべての物質的存在。仏教語で「空」と「色」が本来同一であることを示す語。
【出典】『般若心経』

葷酒山門 (くんしゅさんもん)
においの強いものや酒は、修行の妨げになるため寺内へ持ち込んだり、口にしたりしてはいけないということ。
【説明】「葷」はニラ、ネギ、ニンニクなどの野菜や肉類。禅寺の山門脇の戒壇石などに「不許葷酒入山門(葷酒、山門に入るを許さず)」と刻まれている。

結跏趺坐 (けっかふざ)
座禅するときの仏教の座法のひとつ。
【説明】「跏」は足の裏、「趺」は足の甲の意。右足の甲を左足の付け根に置き、左足の甲を右足の付け根に置いて、足の裏が上を向くように組む座法。

黄道吉日 (こうどうきちにち)
物事を行うのに、もっとも良い日。陰陽道で、日柄の良い日。
【説明】「黄道」は地球から見て太陽が運行するように見える軌道。「吉日」は「きちじつ」とも読む。
【類語】大安吉日(たいあんきちじつ)

極楽往生 (ごくらくおうじょう)
極楽浄土に生まれること。転じて、安らかに死ぬこと。
【説明】「極楽」は極楽浄土の意。「往生」は死ぬこと。
【類語】往生極楽(おうじょうごくらく)

欣求浄土 (ごんぐじょうど)
極楽浄土に往生することを心から願い求めること。
【説明】「欣求」は喜び、願い求めること。「浄土」は極楽浄土のこと。
【類語】安楽浄土(あんらくじょうど)
【反対語】厭離穢土(おんりえど)

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【さ行】

斎戒沐浴 (さいかいもくよく)
神仏に祈ったり、神聖な仕事をする前に、飲食や行動をつつしみ、心身を清めてけがれを取り去ること。
【説明】「斎戒」は心身のけがれを取り去ること。「沐浴」は体や髪を洗うこと。
【類語】精進潔斎(しょうじんけっさい)
【出典】『孟子』

西方浄土 (さいほうじょうど)
この世の西方、十万億の仏土のかなたにあるという安楽の世界。
【説明】阿弥陀仏の浄土で、「極楽浄土」の別称。
【類語】極楽浄土(ごくらくじょうど) 西方極楽(さいほうごくらく)

三拝九拝 (さんぱいきゅうはい)
何度も礼拝して敬意を表すこと。何度も頭を下げて人にものを頼むこと。
【説明】手紙の末尾に、相手に対する敬意を表す挨拶の言葉として記すこともある。
【類語】三跪九叩(さんききゅうこう) 平身低頭(へいしんていとう)

色即是空 (しきそぜくう)
この世に存在するあらゆるものの本質は「空(実体がなく空しい無)」であるということ。
【説明】仏教語で、「色」はすべての事象や現象の意。物質的な存在はすべて仮の姿であり、空しい存在であるということ。
【類語】一切皆空(いっさいかいくう)
【出典】『般若心経』

寂滅為頼 (じゃくめついらく)
煩悩(ぼんのう)の世界を脱した悟りの境地にこそ、真の安楽があるということ。
【説明】仏教語で、「寂滅」は悟りの境地・涅槃(ねはん)の意。
【類語】生滅滅已(しょうめつめつい)
【出典】『涅槃経』

衆生済度 (しゅじょうさいど)
迷い苦しむすべてのものを、仏道によって救い、悟りの境地へ導くこと。
【説明】「衆生」はすべての生き物。「済度」は救済し、悟りの境地へ導く意。

精進潔斎 (しょうじんけっさい)
飲食の行いをつつしみ、心身を清めて清浄な状態にしておくこと。
【説明】「精進」は仏教語では身を清めて不浄を避け、修行に励む意。「潔斎」は神仏に仕えるために心身を清浄に保つこと。
【類語】斎戒沐浴(さいかいもくよく)

善男善女 (ぜんなんぜんにょ)
仏教に帰依(きえ)した男女。信心深い人々。
【類語】善男信女(ぜんなんしんにょ)



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【た行】

大安吉日 (たいあんきちじつ)
暦の上で、結婚など物事を行うのに最も良い日柄。
【説明】「大安」は陰陽道でいう六輝のひとつで、「だいあん」とも読む。「吉日」は「きちにち」「きつじつ」「きつにち」とも読む。
【類語】黄道吉日(こうどうきちにち)

大願成就 (たいがんじょうじゅ)
大きな願いが実現されること。神仏に願ったことが、かなえられること。
【説明】もともとは人々を救おうとする仏の誓願を意味する仏教語。「だいがんじょうじゅ」とも読む。

大悟徹底 (たいごてってい)
一切の迷いや煩悩を断ち切り、真理を悟ること。
【説明】仏教語で、「大悟」は大いに悟る意。「だいごてってい」とも読む。

大慈大悲 (だいじだいひ)
限りなく広く大きい仏の慈悲のこと。
【説明】仏教語で、とくに観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の慈悲をさす。
【出典】『法華義疏』

天地神明 (てんちしんめい)
転地のあらゆる神々。
【説明】「明」は神の意で、「神明」は神々のこと。
【類語】天神地祇(てんじんちぎ)

天佑神助 (てんゆうしんじょ)
天や神の助け、加護のこと。
【説明】「佑」は助けの意で、「祐」とも書く。
【類語】神佑天助(しんゆうてんじょ)

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【な行】

如是我聞 (にょぜがもん)
経文の冒頭に書かれている語で、「このように私は聞いた」の意。
【類語】我聞如是(がもんにょぜ)

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【は行】

破邪顕正 (はじゃけんしょう)
邪説、邪道を打ち破り、正義を明らかにすること。また、正しい考えを守ること。
【説明】本来は仏教語。「はじゃけんせい」とも読む。

不惜身命 (ふしゃくしんみょう)
仏道のためには、自分の身も命も捧げ、惜しまないこと。転じて、自分の身をかえりみないこと。
【説明】仏教語で、修行に身を捧げる心構えや態度のこと。訓読では「身命を惜しまず」と読む。
【出典】『法華経』

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【ま行】

末法思想 (まっぽうしそう)
仏教における歴史観で、末法の世には仏法が衰え、世の中が乱れるという考え。
【説明】釈迦(しゃか)が入滅してから五百年を正法(しょうぼう)、次の千年を像法(ぞうぼう)、その後の一万年を末法と言う。平安時代から鎌倉時代に広まった思想。

無間地獄 (むげんじごく)
大罪を犯した者が落ち、絶え間ない苦しみを受ける地獄。仏教で言われている八大地獄のひとつ。
【説明】「無間」は絶え間ないの意で、「むけん」とも読む。
【類語】阿鼻叫喚(あびきょうかん)

無明長夜 (むみょうじょうや)
衆生が煩悩に迷い、生死流転を繰り返すこと。真理を得、悟りの境地に達することができないこと。
【説明】煩悩に迷い、悟りが得られないことを長い夜にたとえた仏教語。「無明」は、根本的な本質に関して無知であること、仏道に暗い意。

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【ら行】

輪廻転生 (りんねてんしょう)
死んでは生まれ変わり、何度も生死を繰り返すこと。
【説明】もともとは仏教語。「輪廻」は車輪が回転し続ける意。「転生」は生まれ変わること。「転生輪廻(てんしょうりんね)」とも言う。

霊魂不滅 (れいこんふめつ)
肉体は死滅しても、霊魂は永遠に存在するということ。また、そういう考え方。

六根清浄 (ろっこんしょうじょう)
煩悩を断ち切って、心身が清らかに成ること。
【説明】「六根」とは、迷いや欲を生じさせる眼、鼻、舌、耳、身、意を言う。「六根浄」とも言う。






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