ことば・ことわざ・故事の語源や由来、さらに業界用語や回文・四字熟語などを知ると、意外な伝説や文化、エピソードが分かり楽しいですよ

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態度・行動についての四字熟語




【あ行】

悪逆無道 (あくぎゃくむどう)
人の道や道理に外れた、ひどい悪事を行うこと。人の道にそむいたひどい悪行のさま。
【類語】悪逆非道(あくぎゃくひどう) 極悪非道(ごくあつひどう)

安車蒲輪 (あんしゃほりん)
老人をいたわり、大切にすること。
【説明】「安車」は座って乗れる車。昔、中国では、車は立って乗るものだったが、老人や子どものために、座って乗れるように作った車のこと。「蒲輪」は、振動やショックをやわらげるために、蒲の穂を巻いた車輪。
【出典】『漢書』

一挙一動 (いっきょいちどう)
一つひとつの動作や行動。ちょっとしたこまかな動作や振る舞いのこと。
【説明】手を挙げたり、体を動かしたりする意。
【類語】一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)

一張一弛 (いっちょういっし)
ある時には締め、ある時には緩めること。また厳格にしたり、寛大にすること。
【説明】弓を強く張ることと、ゆるめること。周の文王が、弓を張ったりゆるめたりするように、人民に対して程よく接する政治を行ってという故事から。
【出典】『礼記』

慇懃無礼 (いんぎんぶれい)
丁重すぎてかえって無礼になること。また、表面はきわめて丁重だが、心の中では尊大であるさまが感じられること。
【類語】慇懃尾篭(いんぎんびろう)

因循姑息 (いんじゅんこそく)
古いしきたりや習慣に従い、今までのやり方にこだわって改めようとしないこと。また消極的で決断力に欠け、ぐずぐずと一時逃れに終始すること。
【説明】「因」はよる、「循」は従うの意で、「因循」は既成のものによりかかること。「姑」はしばらく、「息」はひと息つくという意味。

隠忍自重 (いんにんじちょう)
堪えがたいところをじっと我慢して、軽々しく行動をしないこと。
【説明】「隠忍」は、苦しみを外に表さないで耐えること。
【反対語】軽挙妄動(けいきょもうどう)

右顧左眄 (うこさべん)
右を見たり左を見たり、あちこちに気を使ってばかりいて、はっきりと決断しないこと。周囲の目や意見を気にしてばかりいる人のこと。
【説明】「顧」はかえりみる、「眄」は流し目で見ること。どちらも正面からしっかりと見据えないことから、自信がなく、ためらっていることを表す。
【類語】左顧右眄(さこうべん)  右顧左顧(うこさこ)

郢書燕説 (えいしょえんせつ)
道理に合わないことをもっともらしく説明すること。
【説明】「郢」は楚の国の都。郢の人が燕の国の大臣に手紙を口述筆記している時、暗いので「燭を上げよ」と言った言葉をそのまま書いてしまった。燕の大臣はこれを読み、これは「賢人を登用せよ」という意味であるとこじつけて理解し、それを実践したところ国がよく治まったという故事から。

横行闊歩 (おうこうかっぽ)
あたりかまわず、思いのままに大いばりで歩くこと。気儘に振舞うこと。
【説明】「横行」は、気儘に歩き回るという意。転じて自由に振舞うということ。

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【か行】

家鶏野鶩 (かけいやぼく)
古いもの、ありふれたものを遠ざけ、新しいものや珍しいものを好むたとえ。
【説明】家で飼っている鶏を嫌い、野性のアヒルを好む意。

我武者羅 (がむしゃら)
向こう見ずに、ひたすら突き進むこと。強引に行動すること。

気炎万丈 (きえんばんじょう)
他を圧倒するほど意気盛んなこと。活発に論議すること。
【説明】「気炎」は盛んな炎。「万丈」は非常に高いこと。「気炎」は「気焔」とも書く。

旗幟鮮明 (きしせんめい)
旗の色。旗印が鮮明だということから、主義主張や態度・立場などが明らかなさま。

気随気儘 (きずいきまま)
自分の思いのままに我がまま勝手に振舞うさま。
【説明】「気随」も「気儘」も、自分の思うままに振舞うこと。

窮鼠噛猫 (きゅうそごうびょう)
絶体絶命の状況では、弱い者でも意外な力を発揮して、強い者を苦しめることのたとえ。
【説明】追い詰められたネズミが猫を噛むことから。一般に「窮鼠、猫を噛む」という形で用いる。
【類語】窮鼠噛狸(きゅうそごうり)

窮鳥入懐 (きゅうちょうにゅうかい)
追い詰められた者、助けを求めにきた者は、見殺しにできないというたとえ。
【説明】一般に「窮鳥、懐に入る」という形で用いる。
【出典】『顔氏家訓』

矯角殺牛 (きょうかくさつぎゅう)
わずかな欠点を直そうとしたばかりに、全体を損なってしまうことのたとえ。
【説明】牛の角を矯正しようとして、牛を殺してしまった故事から。
【出典】『玄中記』

拱手傍観 (きょうしゅぼうかん)
手をこまねいて何もしないこと。ただそばで見ているだけで手を下さないこと。
【説明】「拱手」は両手を胸の前で合わせる中国の敬礼で、「こうしゅ」とも読む。
【類語】袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)

毀誉褒貶 (きよほうへん)
ほめたり、悪口を言ったりすること。
【説明】「毀」「貶」はけなす、「誉」「褒」はほめるの意。

緊褌一番 (きんこんいちばん)
気持ちを大いに引き締めて、物事にあたること。
【説明】「堅褌」はふんどしを引き締めること。「一番」はここ一番の大事なときの意。

君子豹変 (くんしひょうへん)
君子のが自らの過ちをただちに改め、すばやく善に向かうこと。転じて、態度や思想が急に変わること。
【説明】豹のまだら模様にように鮮やかにはっきりと、君子は過ちを認め、善に向かう意。もとは良い意味だったが、今では変わり身の早さを悪い意味で表す場合にも用いる。
【出典】『易経』

軽挙妄動 (けいきょもうどう)
向こう見ずで、軽率な行いをすること。
【説明】「軽挙」は軽はずみな行動をすること、「妄動」は無分別な行動の意。

言行一致 (げんこういっち)
言ったことと、実際に行うことが同じであること。日ごろ、口にしていることを実践すること。
【反対語】言行相反(げんこうそうはん)

乾坤一擲 (けんこんいってき)
運を天に任せて大勝負をすること。
【説明】天下をかけてサイコロを投げる意から。「乾坤」は天と地、「一擲」はいちど投げる意。

傲岸不遜 (ごうがんふそん)
おごりたがぶった、思い上がった態度。謙虚さがなく、人を見下すような態度。
【説明】「傲」はおごる、「岸」は切りだった崖の意で、おごり高ぶったさまの意。「不遜」はへりくだらないこと。
【類語】傲岸無礼(ごうがんぶれい) 傲慢不遜(ごうまんふそん)

厚顔無恥 (こうがんむち)
厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑を考えることなく、自分都合だけで行動するさま。
【説明】「厚顔」は厚かましいの意。「無恥厚顔」とも言う。

巧言令色 (こうげんれいしょく)
相手の顔色を見て、うわべだけ愛想よく振る舞ったり、言葉巧みにこびへつらったりすること。
【説明】「巧言」は口先巧みな物言い、「令色」は愛想のよいとりつくろった顔の意。原典には「巧言令色鮮(すくな)し仁」とある。
【反対語】剛毅木訥(ぼうきぼくとつ)
【出典】『論語』

公平無私 (こうへいむし)
公平で少しも私心のないこと。判断が私心によって、一方に偏らないこと。
【類語】公明正大(こうめいせいだい)
【出典】「韓詩外伝」

公明正大 (こうめいせいだい)
心が潔癖で、公正に物事を行うこと。
【説明】「公明」は公平で隠し立てのないこと、「正大」は正しく堂々としていることの意。
【類語】公平無私(こうへいむし)

狐疑逡巡 (こぎしゅんじゅん)
疑い深い狐のように、決心がつかずにぐすぐすしていること。
【説明】「逡巡」は後退りする、ためらうの意。

後生大事 (ごしょうだいじ)
非常に大切にすること。
【説明】もともとは仏教語で、来世の安楽を願って信心し、善行を積むこと。大切に保持していることを揶揄(やゆ)して用いることが多い。

誇大妄想 (こだいもうそう)
自分の現状を実際より過大に評価して、それを事実として確信すること。
【説明】「誇大」は大げさなこと。「妄想」は根拠のない正しくない想念の意。
【類語】針小棒大(しんしょうぼうだい)

克己復礼 (こっきふくれい)
私情や私欲を抑えて、社会の規範や礼儀に従って行動すること。
【説明】訓読では「己(おのれ)に克ちて礼を復(ふ)む(実践する)」と読む。孔子が「仁」について弟子の顔淵(がんえん)に答えた言葉、「克己」は己の欲望に勝つこと、「復礼」は礼の道に従うこと。
【出典】『論語』



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【さ行】

思案投首 (しあんなげくび)
名案が浮かばず、困り切って首を傾けている状態。
【説明】「投首」は首を傾けたり、前に投げ出すようにすること。

自画自賛 (じがじさん)
自分で自分をほめること。
【説明】自分で描いた絵に自分で「賛(絵画に書き添える詩や文章)」を書く意。賛は、他人に書いてもらうのが一般的。
【類語】手前味噌(てまえみそ)

自家撞着 (じかどうちゃく)
同じ人の言動や文章が、前後で食い違い、矛盾していること。
【説明】「自家」は自分自身、「撞着」は突き当たる意。「着」は「著」とも書く。
【類語】自己矛盾(じこむじゅん)
【出典】『禅林類聚』

自己矛盾 (じこむじゅん)
自分の言動に論理の食い違いがあり、つじつまが合わないこと。
【類語】自家撞着(じかどうちゃく)

志操堅固 (しそうけんご)
主義や考えを固く守って、何があっても変えないこと。
【説明】「志操」は志を守って変えない意志。
【類語】堅忍不抜(けんにんふばつ) 秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)

死中求活 (しちゅうきゅうかつ)
絶望的な状況の中で、必死に活路を探し求めること。
【説明】「死中」は死を待つしかないせっぱつまった状況。「求活」は活路・生き延びる道を探す意。訓読では「死中に活を求む」と読む。

実践躬行 (じっせんきゅうこう)
自分の力で実際行うこと。
【説明】「躬」は、自らの意。とくに高い目標や理念を掲げて実行する場合に用いる。

自暴自棄 (じぼうじき)
希望を失ってやけくそになり、投げやりな態度をとること。
【説明】「自暴」はろちゃくちゃな行動をとって自分の身を損なうこと、「自棄」は自分で自分を見捨ててすてばちになること。
【出典】『孟子』

遮二無二 (しゃにむに)
前後の見境なく、物事を強引に行うこと。むやみに。
【説明】「遮二」は二を断ち切り、「無二」は二がない意。当て字とする説もある。
【類語】我武者羅(がむしゃら)

縦横無尽 (じゅうおうむじん)
自由自在に、思う存分、ものごとを行うさま。
【類語】縦横自在(じゅうおうじざい) 縦横無碍(じゅうおうむげ)

自由闊達 (じゆうかったつ)
心が広くのびのびして、物事にこだわらないさま。
【説明】「闊達」は度量が広く、こせこせしない意。
【類語】天空快濶(てんくうかいかつ)

終始一貫 (しゅうしいっかん)
最初から最後まで、主義主張や、言動が変わらないこと。
【説明】「一貫」はひとつのことを貫き通す意。
【類語】首尾一貫(しゅびいっかん) 徹頭徹尾(てっとうてつび)

袖手傍観 (しゅうしゅぼうかん)
何もせずに、手をこまねいてそばで見ていること。
【説明】「袖手」は袖に手を入れる意。「傍観」はそばで見ていること。
【類語】拱手傍観(きょうしゅぼうかん)

周章狼狽 (しゅうしょうろうばい)
あわてふためき、うろたえること。
【説明】「周章」「狼狽」ともに、あわてる意。
【類語】右往左往(うおうさおう)
【反対語】泰然自若(たいぜんじじゃく)

自由奔放 (じゆうほんぽう)
他社の思惑などまったく気にせずに、自分の思うままに振る舞うこと。やりたいことを、やりたいように行うさま。
【説明】「奔放」は勢いのあるさま。
【類語】不羈奔放(ふきほんぽう)

熟慮断行 (じゅくりょだんこう)
時間をかけて十分考えた上で、思い切って実行すること。
【説明】「熟慮」は十分に考える、「断行」は思い切って行うという意味。

首鼠両端 (しゅそりょうたん)
ぐすぐずと迷って、どちらか一方に決めかねているさま、日和見(ひよりみ)。
【説明】「首鼠」はネズミが穴から首を出してあたりをうかがっているさま、「両端」は両方の端の意。
【類語】優柔不断(ゆうじゅうふだん)
【出典】『史記』

首尾一貫 (しゅびいっかん)
最初から最後まで、主義主張や態度が変わることなく、ひと筋に貫かれていること。
【類語】終始一貫(しゅうしいっかん) 徹頭徹尾(てっとうてつび)

初志貫徹 (しょしかんてつ)
最初に心に決めた志を、最後まで貫き通すこと。

思慮分別 (しりょふんべつ)
物事を注意深く考え、判断すること。
【説明】「分別」は道理や常識をふまえて判断すること。
【類語】熟慮断行(じゅくりょだんこう)
【反対語】軽挙妄動(けいきょもうどう)

神出鬼没 (しんしゅつきぼつ)
すばやく自在に、現れたり隠れたりすること。居場所が容易にわからないこと。
【説明】神鬼のように変幻自在に出没する意。
【類語】鬼出電入(きしゅつでんにゅう)

神色自若 (しんしょくじじゃく)
大変な事態にあっても顔色ひとつ変えず、冷静で落ち着いているさま。
【説明】「神色」は精神と顔色。「自若」は平然と落ち着いているさま。
【類語】泰然自若(たいぜんじじゃく)
【出典】『晋書』

迅速果断 (じんそくかだん)
物事をすばやく決断し、実行すること。
【説明】「果断」は決断が速く、思い切って物事を行うさま。

正々堂々 (せいせいどうどう)
態度や手段が正しく、立派なさま。
【説明】「正正の旗、堂堂の陣」の略で、もともとは軍隊の陣容が正しく整い、意気盛んなさまの意。「堂堂」は立派でいかめしいこと。
【類語】公明正大(こうめいせいだい)
【出典】『孫子』

正当防衛 (せいとうぼうえい)
自分または他人が理不尽な攻撃を受けたとき、身を守るためにやむを得ず行う加害行為。不当な攻撃から身を守る行為。
【反対語】過剰防衛(かじょうぼうえい)

是々非々 (ぜぜひひ)
正しく、公平に判断すること。
【説明】正しいこと(是)は正しい、正しくないこと(非)は正しくないと認める意。訓読では「是は是とし、非は非とす」と読む。
【出典】『荀子』

千思万考 (せんしばんこう)
あれこれ念入りに思いをめぐらすこと。何度も繰り返し考えること。
【類語】千考万慮(せんしばんりょ)

速戦即決 (そくせんそっけつ)
短時間のうちに、戦いの勝利をおさめようとすること。転じて、短時間で物事の決着をつけること。

即決即断 (そっけつそくだん)
決定や決断を、その場ですぐに決めること。
【類語】即断即決(そくだんそっけつ)
【反対語】優柔不断(ゆうじゅうふだん)

率先垂範 (そっせんすいはん)
人の先に立って行動し、模範を示すこと。
【説明】「率先」は人の先に立つ意、「垂範」は模範を示す意。
【類語】率先躬行(そっせんきゅうこう) 率先励行(そっせんれいこう)

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【た行】

大所高所 (たいしょこうしょ)
枝葉末節にとらわれない広い視野。大きな観点のこと。対極的に物事を見ること。

泰然自若 (たいぜんじじゃく)
落ち着いていて、どんな事態に直面しても動じないさま。
【説明】「泰然」は落ち着いているさま。「自若」は、慌てず動じないさま。
【類語】神色自若(しんしょくじじゃく)
【反対語】周章狼狽(しゅうしょうろうばい)

大胆不敵 (だいたんふてき)
度業があって、物事を恐れず動じないさま。
【説明】「大胆」は度胸があること、「不敵」は敵を敵とも思わない意。

単刀直入 (たんとうちょくにゅう)
前置きなしに、いきなり本題に入ること。
【説明】一本の刀だけを持って、真正面から敵陣に切り込む意から。

直情径行 (ちょくじょうけいこう)
自分の感情のおもむくままに行動すること。
【説明】「直情」はありのままの感情、「径行」はただちに行う意。
【類語】猪突猛進(ちょとつもうしん)
【出典】『礼記』

猪突猛進 (ちょとつもうしん)
向こう見ずに、非常な勢いで突き進むこと。
【説明】イノシシのようにまっすぐ突き進むことのたとえ。
【類語】直情径行(ちょくじょうけいこう)

沈思黙考 (ちんしもっこう)
沈黙して、深く静かに考えること。黙ってじっくり考えるさま。
【類語】沈思凝想(ちんしぎょうそう)

徹頭徹尾 (てっとうてつび)
最初から最後まで。
【説明】「徹」は突き進む意。あくまで、決しての意にも使う。
【類語】終始一貫(しゅうしいっかん) 首尾一貫(しゅびいっかん)

電光石火 (でんこうせっか)
否妻や火打石の火のように、非常に短い時間のたとえ。また、動きが非常に敏速なことのたとえ。

道聴塗説 (どうちょうとせつ)
道で聞いた話を、路上で得意そうに人に話すこと。人の話を聞いても、しっかり自分のものにしないこと。根拠のない噂話。
【説明】「塗」は道の意で、訓読では「道に聴きて塗(みち)に説く」と読む。
【出典】『論語』

東奔西走 (とうほんせいそう)
東へ西へ、あちこち忙しく走り回ること。
【類語】南船北馬(なんせんほくば)

独断専行 (どくだんせんこう)
自分ひとりの判断で、勝手に行動すること。

独立独歩 (どくりつどっぽ)
他人の助けを借りず、自分の力で信じる道を行くこと。
【類語】独立独行(どくりつどっこう)

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【な行】

南船北馬 (なんせんほくば)
あちこち忙しく旅行すること。
【類語】東奔西走(とうほんせいそう)
【出典】「淮南子」

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【は行】

破顔一笑 (はがんいっしょう)
顔をほころばせ、にっこり微笑むこと。

馬耳東風 (ばじとうふう)
他人の意見や批評を気にかけず、聞き流すこと。
【説明】人が心地よいと感じる東風(春風)が吹いても、馬は何も感じないように見えることから。

不羈奔放 (ふきほんぽう)
何ものにも束縛されず、思うままに振る舞うこと。
【説明】「不羈」はつながれていない意。

不言実行 (ふげんじっこう)
あれこれ理屈を言わず、なすべきことを黙って実行すること。
【類語】訥言実行(とつげんじっこう)

不偏不党 (ふへんふとう)
どの主義、党派にも加わらず、公正中立を守ること。
【類語】無偏無党(むへんむとう)

付和雷同 (ふわらいどう)
自分の主義、主張がなく、他人の言動にすぐ同調すること。
【説明】「付和」は他人の意見に簡単に賛成する意で、「附和」とも書く。「雷同」は雷が応じて響くように、他人の意見に同調する意。

平身低頭 (へいしんていとう)
体をかがめ、頭を低くたれて恐縮すること。また、ひたすらあやまること。
【説明】「低頭平身」とも言う。

変幻自在 (へんげんじざい)
現れたり消えたり、思いのままに変化するさま。変化が自由自在なさま。
【説明】「変幻」は幻のように素早く変化する意。
【類語】千変万化(せんぺんばんか) 変幻出没(へんげんしゅつぼつ)

放歌高吟 (ほうかこうぎん)
大きな声で歌ったり、詩を吟じたりすること。
【類語】高歌放吟(こうかほうぎん)

判官贔屓 (ほうがんびいき)
弱い立場のほうに味方したり、応援したりすること。
【説明】「判官」は役職名で、ここでは源義経(みなもとのよしつね)のこと。兄の頼朝によって滅ぼされた義経に人々が同情したことから。「はんがんびいき」とも読む。

暴虎馮河 (ぼうこひょうが)
血気にはやって、無謀な行動をすることのたとえ。
【説明】虎に素手で立ち向かい、黄河を歩いてわたる意から。
【出典】『論語』

傍若無人 (ぼうじゃくぶじん)
人前をはばからず、なんの遠慮もなく勝手に振舞うさま。
【説明】訓読では「傍(かたわ)らに人無きが若(ごと)し」と読む。
【類語】眼中無人(がんちゅうむじん)
【出典】『史記』

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【ま行】

無理往生 (むりおうじょう)
無理に相手に承知させること。
【説明】「往生」はもともと「圧伏」と書き、人を脅して無理に書かせた文章のこと。
【類語】無理無体(むりむたい)

無理無体 (むりむたい)
相手のことなどかまわず、道理にかなっていないことを無理に押し通すこと。
【説明】「無理」「無体」ともに、道理をわきまえず強引に行うこと。
【類語】無理難題(むりなんだい) 無理往生(むりおうじょう)

面従腹背 (めんじゅうふくはい)
うわべは服従しているように見せかけ、心の中では反抗していること。
【説明】表面で従い、腹の中で背く意から。
【類語】面従後言(めんじゅうこうげん)

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【や行】

夜郎自大 (やろうじだい)
自分の力量を知らないで、尊大な態度をとること。ひとりよがりに威張ること。
【説明】中国漢王朝の大きさを知らない夜郎という小国の王が、漢の使者に「わが国と漢はどちらが大きいか」と尋ねたという故事から。
【出典】『史記』

唯我独尊 (ゆいがどくそん)
この世で、自分より偉いものはないと、うぬぼれること。
【説明】もともとは釈迦(しゃか)が誕生したときに七歩歩いて天地を指差し、「天上天下唯我独尊(この世で自分より尊いものはない)」と唱えたという故事から。

勇往邁進 (ゆうおうまいしん)
自分の目標に向かって、恐れることなく、ひたすら前進すること。
【類語】勇往猛進(ゆうおうもうしん)

融通無碍 (ゆうずうむげ)
行動や考えが何ものにもとらわれず、自由でのびのびしているさま。
【説明】「融通」は滞りなく通じること。「無碍」は障害がない意。
【類語】融通自在(ゆうずうじざい)

勇猛果断 (ゆうもうかだん)
勇気と決断力があり、思い切って物事を行うこと。

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【ら行】

落花狼藉 (らっかろうぜき)
物が散り乱れていること、また、女性に乱暴を働くこと。
【説明】花を乱れ散らす意から。「狼藉」は狼が寝ていた下草が乱れていることから、、物事が乱雑なこと。
【出典】『和漢朗詠集』

乱暴狼藉 (らんぼうろうぜき)
無法な振る舞い、粗野な行動をすること。暴れて他を侵すこと。

竜驤虎視 (りゅうじょうこし)
竜が天に昇り、虎がにらみすえるように意気盛んで世の中を威圧すること。
【説明】「驤」は躍り上がる意。「りょうじょうこし」とも読む。
【類語】竜驤虎歩(りゅうじょうこほ)
【出典】『蜀志』

流連荒亡 (りゅうれんこうぼう)
家にも帰らず、遊興などにふけること。
【説明】「流連」は家に帰るのも忘れて楽しみにふける意。「荒亡」は狩猟や遊興にふけること。
【出典】『孟子』

臨機応変 (りんきおうへん)
その場その場で、状況に応じた適切な手段をとること。
【出典】『南史』






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