ことば・ことわざ・故事の語源や由来、さらに業界用語や回文・四字熟語などを知ると、意外な伝説や文化、エピソードが分かり楽しいですよ

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知っておきたい・ことわざの意味(か行)




【あ行のことわざ】
【か行のことわざ】
【さ行のことわざ】
【た行のことわざ】
【な行のことわざ】
【は行のことわざ】
【ま行のことわざ】
【や行〜わ行のことわざ】


-------【か】-------

★飼い犬に手を噛まれる
普段から目をかけていた者に裏切られ、ひどい目にあうことのたとえ。

★蛙の子は蛙
子供は親に似るというたとえ。おたまじゃくしも親の蛙と同じ姿になるということから。

★蛙の面(つら)に水
どのような仕打ちをされても、まったく平気でいること。

★顔に泥を塗る
恥をかかせる。面目を失わせる。

★風が吹けば桶屋(おけや)が儲かる
何か物事が起こると、意外なところに影響が及ぶこと。

★火中の栗を拾う
自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒すことのたとえ。

★勝てば官軍、負ければ賊軍
戦いに勝ったほうが正義となり、負けたほうが悪とされるということ。

★勝って兜(かぶと)の緒を締めよ
成功しても油断せず、心を引き締めよという戒め。

★瓜田(かでん)に履(くつ)を納れず
疑われる行動を慎むべきだ。瓜畑でかがんで靴を履きなおすと瓜泥棒に見える。

★河童(かっぱ)の川流れ
その道の名人さえ、ときには失敗するというたとえ。

★金の切れ目が縁の切れ目
金銭だけで成り立っている関係は、金銭がなくなった途端に終わるものだ。

★金は天下の回りもの
金は人から人へと世を回る。金がなくても悲観をするなという意。

★鼎の軽重を問う
統治者を軽んじ天下を取ろうとすること。鼎は中国で王権の象徴。


★禍福は糾(あざな)える縄の如し
幸福と不幸はより合わせた縄のように表裏一体で、交互にやってくるものだ。

★株を守りて兎を待つ
古い習慣を守ることばかり考えて、進歩しないこと。

★果報は寝て待て
幸運は求めて得られるものではないので、焦らずに待っていればよい。

★亀の甲より年の劫(こう)
年長者の経験は尊いものである。劫は仏教語できわめて長い年月。

★鴨が葱(ねぎ)を背負(しょ)って来る
好都合であることのたとえ。すぐに鴨鍋ができる意から。

★痒(かゆ)いところに手が届く
細やかな配慮が、隅々にまで行き届いていること。

★烏(からす)の行水
入浴時間が非常に短いことのたとえ。

★可愛い子には旅をさせよ
愛する子供を甘やかさずに世間で苦労をさせるほうが、その子のためになる。

★可愛さ余って憎さ百倍
愛する気持ちが強いほど、いったん抱いた憎しみは強くなる。

★看板に偽りなし
宣伝に嘘がないこと。外見と中身が一致していること。

★堪忍袋の緒が切れる
我慢を重ねてきたが、こらえきれなくなり怒りが爆発する。


-------【き】-------

★聞いて極楽、見て地獄
話に聞くのと実際に見るのでは、非常にかけ離れていること。

★聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
知らないことは積極的に質問するべきだという教え。

★雉も鳴かずば撃たれまい
不要なことを言ったばっかりに、災いを招くこと。

★木に竹を接ぐ
ちぐはぐで前後の釣り合いが取れず、筋が通らないことのたとえ。

★木に縁(よ)って魚を求む
方法を誤っては目的を果たせない。木に登って魚をとるの意。

★昨日は人の身、今日はわが身
他人の災難は、いつ自分に降りかかるかわからないこと。

★牛耳を執る
団体や同盟の中心人物となり、思うままに支配すること。

★麒麟(きりん)も老いては駑馬(どは)に劣る
すぐれた人物でも、老いると凡人以下になる。麒麟は駿馬、駑馬は駄馬のこと。

★九死に一生を得る
命を落とすところを、奇跡的に助かる。死ぬ確率が十分の九という状態から助かること。

★窮鼠(きゅうそ)猫を噛む
弱者でも窮地に追い込まれると、強者に反撃をする。窮鼠は追い詰められた鼠。

★漁夫の利
争いに乗じた第三者が利益を取る。争うシギとハマグリを両氏が捕らえた故事から。

★木を見て森を見ず
細部にこだわり、全体像が見えないこと。


-------【く】-------

★臭い物に蓋をする
失敗や悪事などが外部に漏れないように、一時しのぎの方法を取ること。

★腐っても鯛
本当にすぐれた物は、少し衰えたり傷んだりしていてもそれなりに価値はある。

★口は禍いの元
口にしたことが、災難を招くことがあるので、言葉は慎むべきものである。

★口も八丁、手も八丁
弁舌が巧みで立ち回りがうまい人。小回りの利く八挺小船が活躍したことから。

★国破れて山河あり
戦乱で国が滅びても、自然の風景だけは昔のままの姿だということ。

★蜘蛛の子を散らす
大勢の者が、散り散りになって逃げるさま。

★暗がりから牛
物の区別がはっはきりとつかない。暗がりでは黒い牛は見分けがつかないことから。

★苦しいときの神頼み
神仏を信じない人が、困ったときだけは神仏に助けを求めること。

★君子危うきに近寄らず
学識・人格のすぐれた人は、言動を慎み、危険な場所には近づかないということ。


-------【け】-------

★鶏群の一角
凡人の中に一人だけまじっている抜きん出た人。

★鶏口(けいこう)となるも牛後となるなかれ
大きな組織の末端より、小さな組織でも長がよい。鶏口は鶏の頭、牛後は牛の尻尾。

★芸術は長く人生は短し
すぐれた芸術作品は、作者の死後も永遠に残るという意。

★怪我の功名
失敗だと思っていたことが、偶然にも良い結果を招くこと。

★逆鱗に触れる
目上の人を激怒させる意。竜の喉下に逆さに生えた鱗に触れると竜が怒ることから。

★犬猿の仲
とても仲が悪いことのたとえ。犬と猿とは仲が悪いとされることから。


-------【こ】-------

★鯉の滝登り
立身出世することのたとえ。黄河中流の急流を登った鯉は竜になるという伝説から。

★紅一点
男性ばかりの集団の中、一人だけいる女性のこと。

★光陰矢の如し
月日は飛ぶように非常に早く過ぎるということ。

★好事魔(こうじま)多し
良いことには、とかく邪魔が入りやすいものだ。

★後悔先に立たず
してしまったことを後から悔やんでも、取り返しがつかない

★郷に入っては郷に従え
その土地で暮らし始めたときは、そこでの習慣に従うのが処世術である。

★弘法にも筆の誤り
名人でも、ときには失敗することがある。

★紺屋(こうや)の白袴(しろばかま)
専門家が、忙しくて自分には自分の技術を使う間がないことのたとえ。

★故郷へ錦(にしき)を飾る
故郷を離れていた人が成功し、豪華な着物を着て故郷へ戻ること。

★虎穴に入らずんば虎子を得ず
危険を冒さなければ、大きな成果は得られない。

★五十歩百歩
「五十歩をもって百歩を笑う」の略。多少の差はあっても、大して変わらないこと。

★子供の喧嘩に親が出る
子供同士の争いに親が介入するような愚かさのこと。

★ごまめの歯ぎしり
無力な者が憤慨して悔しがること、ごまめは片口鰯を干したもの。

★転ばぬ先の杖
事前に準備をしていれば、失敗しないで済むというたとえ。






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