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⇒【あ行のことわざ】 ⇒【か行のことわざ】 ⇒【さ行のことわざ】 ⇒【た行のことわざ】 ⇒【な行のことわざ】 ⇒【は行のことわざ】 ⇒【ま行のことわざ】 ⇒【や行〜わ行のことわざ】 -------【あ】------- ★会うは別れの始め 出会った人とは必ず別れなければならないときが来るということ。 ★阿吽(あうん)の呼吸 気持ちや調子が絶妙に合うこと。阿は出す息、吽は吸う息。 ★青は藍(あい)より出でて藍より青し 弟子が師にまさること。青色の染料は原料である植物の藍より濃い青になる。 ★秋茄子(あきなす)は嫁に食わすな 秋の茄子はおいしいので嫁には食べさせるなの意。姑の嫁いびりをいう。 ★秋の鹿は笛に寄る 弱点をつけ込まれ窮地に陥ること。発情期の鹿は、鹿笛におびき寄せられることから。 ★秋の日は釣瓶(つるべ)落とし 秋の日没の早さを井戸に落とす釣瓶の勢いよく落ちることにたとえた言葉。釣瓶は井戸の水を汲む桶。 ★悪事千里を走る 悪い評判は、すぐに世間に知れ渡る。 ★悪銭身につかず 苦労せずに得たお金は浪費しがちで、すぐになくなってしまうものだ。 ★悪貨は良貨を駆逐する 悪い物が良いものをお支払い、はびこること。経済学の法則のひとつ。 ★揚げ足を取る 人の言葉尻や失敗をとらえて責めたりからかったりすること。 ★明日(あした)は明日の風が吹く 明日になれば状況が変わっているから、先のことを心配するなの意。 ★明日の百より今日の五十 あてにならないものより、わずかでも確実に手に入るほうを選ぶこと。 ★頭隠して尻隠さず 悪事や欠点の一部を隠しただけで、全体を隠したつもりでいること。 ★暑さ寒さも彼岸まで 寒さは春の彼岸までに和らぎ、暑さは秋の彼岸には衰える。 ★羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く 前の失敗に懲りて必要以上に用心する。羹は熱い吸い物。膾は冷たい和え物。 ★後の祭り 時期を逃し、手遅れになること。祭りのあとは山車(だし)が無用であることから。 ★痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ) 相手に惚れていると、欠点でさえも長所のように見えること。 ★危ない橋を渡る 危険な手段を選ぶたとえ。承知で法律に違反するような行為を行う。 ★虻蜂(あぶはち)取らず 欲張って失敗すること。蜘蛛が虻と蜂を一度に両方捕まえることはできないの意。 ★雨垂(あまだ)れ石を穿(うが)つ 根気よく努力を重ねていれば、達成できるというたとえ。 ★雨降って地固まる もめごとのあとは、かえって良い結果がもたらされるものだ。 ★嵐の前の静けさ 何かが起こりそうな予感のする、不気味な平穏さ。 ★案ずるより産むが易し 前もって心配していたことでも、物事は実際にやってみれば、案外簡単なものだ。 -------【い】------- ★生き馬の目を抜く 他人を出し抜き素早く利を得ること。生き馬から目玉を抜くほど素早いの意。 ★いざ鎌倉 一大事が起き、かけつけるとき。有事には、御家人が鎌倉に召集されたことから。 ★石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す 自分の明らかな間違いを理由をつけて言い逃れすること。 ★石の上にも三年 つらい状況でも耐えれば、必ず報われる。冷たい石の上でも三年座れば温まるの意。 ★石橋を叩いて渡る 用心して慎重に物事を行うこと。堅固な石橋でさえ叩いて確認してから渡るの意。 ★医者の不養生 他人には立派なことを教えながら、自分では実行しないことのたとえ。 ★衣食足りて礼節を知る 生活が安定して、初めて人は礼儀正しく節度ある行動をわきまえることができる。 ★急がば回れ 急を要するときこそ、慌てずに確実な方法を選ぶほうが良い。 ★板子(いたご)一枚、下は地獄 船乗りは非常に危険な職業だというたとえ。転じて、危うい状況にあること。 ★鼬(いたち)の最後っ屁(ぺ) 切羽詰ったときに非常手段を用いること。 ★一事が万事 ひとつの事柄を見れば、すべての事柄が推測できる。悪い事例をいうことが多い。 ★一年の計は元旦にあり その年の計画は、年の初めに立てるべきである。 ★一を聞いて十を知る 物事の一端を聞いただけで、その全体を理解できるほど賢いこと。 ★一寸の虫にも五分の魂 弱小の者にも相応の意地があるのだから、あなどってはならない。 ★一銭を笑うものは一銭に泣く わずかな金銭を軽視する人は、わずかな金銭で困ることになる。 ★一斑(いっぱん)を見て全豹(ぜんひょう)を卜(ぼく)す 物事の一部を見て、全体を推し量ること。豹の斑模様(まだらもよう)を見て全身を類推する意。 ★一文(いちもん)惜しみの百知らず わずかな ★一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る 小さな出来事から、やがて来る事態を察すること。 ★一矢(いっし)を報いる 相手からの攻撃に反撃して、わずかでも仕返しをすること。 ★一寸の光陰、軽んずべからず わずかな時間も無駄にしてはならないという教え。 ★犬の遠吠え 臆病者がかなわない相手の陰口を言うこと。弱い犬が遠くから吠える様子から。 ★犬も歩けば棒に当たる 行動を起こす人は、何かと災難にあうこと。または、出歩けば思わぬ幸運に出合うこと。 ★井の中の蛙、大海を知らず 狭い意見にとらわれて、広い世界を知らないたとえ。 ★鰯(いわし)の頭も信心から つのせない鰯の頭でも、信仰する人には尊い。迷信をからかう言葉。 ★言わぬが花 口に出して言わないほうが趣がある。また、差し障りがなくてよいということ。 -------【う】------- ★魚心あれば水心 こちらが相手に好意を示せば、相手も自分に好意を持つものだということ。 ★雨後の筍(たけのこ) あとから似たようなものが次々と出てくること。 ★牛は牛連れ、馬は馬連れ 同類は自然と集まりやすいというたとえ。 ★牛を馬に乗り換える 不利なほうを捨て、有利なほうを選ぶこと。足の遅い牛から速い馬に乗り換える意。 ★嘘から出た実(まこと) 嘘や冗談が、結果として本当になってしまうこと。 ★嘘も方便 嘘は罪悪だが、場合によっては手段として必要である。 ★独活(うど)の大木(たいぼく) 体ばかり大きくて、役に立たない人のたとえ。大きな独活は食材にならないため。 ★鰻の寝床 間口が狭くて、奥行きが長い建物や場所のたとえ。 ★鵜の目鷹の目 集中して何かを熱心に探す様子。獲物を狙う鵜と鷹は鋭い目つきになることから。 ★馬の耳に念仏 意見や忠告を聞き流して、まったく心を動かさない様子のたとえ。 ★海の物とも山の物ともつかぬ 物事の本質がつかめず、先の見通しが見当もつかないこと。 ★売り言葉に買い言葉 相手の暴言に対して、暴言でやり返すこと。 ★瓜の蔓(つる)に茄子(なす)はならぬ 平凡な親から非凡な子は生まれないということ。 ★噂をすれば影が差す 噂をしていると、不思議と話題の当人がそこに来るものだ。 ★雲泥(うんでい)の差 非常に大きな差があるということ。雲と泥、天と地ほども違うの意。 -------【え】------- ★得手(えて)に帆を揚げる 絶好の機会を逃さないこと。追い風に帆を揚げて船を加速させる意から。 ★絵に描いた餅 実際には何の役にも立たないものや、実現する見込みのないことのたとえ。 ★海老(えび)で鯛を釣る 少ない元手で大きな利益を得ること。 ★縁の下の力持ち 他人のために陰で苦労、努力する他人。 -------【お】------- ★岡目八目 当事者よりも第三者のほうが客観的に物事を捉えることができ。傍目は岡目とも。 ★驕る平家は久しからず 思い上がっている者は、早々とその権勢を失ってしまうものだというたとえ。 ★同じ穴の狢(むじな) 一見、関係ないようでも実は同類の者である。狢は狸または穴熊のこと。 ★同じ釜の飯を食う 寝食をともにして、親しく暮らすことのたとえ。 ★鬼が出るか蛇が出るか 次に起こる事態がどのようなものか予測がまったくつかないこと。 ★鬼の居ぬ間に洗濯 気兼ねする相手がいない隙に、のびのび過ごすこと。洗濯は命の洗濯の意。 ★鬼の霍乱(かくらん) いつも健康な人が珍しく病気になること。 ★鬼の首を取ったよう 大きな手柄を立てたかのように、得意げになること。 ★鬼の目にも涙(あにのめにもなみだ) 鬼のように無慈悲な人でも、ときには情けを感じて涙を見せることもある。 ★帯に短し、襷(たすき)に長し 物事が中途半端で役に立たないこと。 ★溺れる者は藁(わら)をも掴む 窮地にある者は、頼りにならないものにまですがるというたとえ。 ★思い立ったが吉日 何かをしようと決意した日を吉日とし、すぐに実行するのがいいという教え。 ★親の心子知らず 親の気持ちも知らずに、子が勝手気ままに振舞うこと。 ★親の脛をかじる 子が自立せず、親に養ってもらうこと。 ★親の七光り 親の権力や名声で、子が世間から恩恵を受けること七光りは多くの場所で輝く意。 ★女三人寄れば姦(かしま)しい 女性はおしゃべりが好きで、寄り集まればやかましいということ。 ★恩を仇で返す 恩を受けた相手に感謝するどころか、かえって害を与えること。 |
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