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ウェディングドレスは古くから存在しましたが、白いウェディングドレスを着るようになったのは、18世紀頃のヨーロッパからだといわれています。 ウェデイングトレスは本来、キリスト教における婚礼用の衣装であり、長袖や長いグローブ、顔を隠すベールがあるデザインは、肌の露出を極力抑えることが求められる宗教的な背景のためです。 ★現在では、宗教的な規制が薄くなり、肩や背中を見せるデザインのものも多いですが、キリスト教にとって「白」は、神の栄光や清らかさを表現するものであり、処女や純潔の象徴でもあるのです。 白のウェディングドレスが広まったきっかけは、1840年のイギリス、ビクトリア女王の挙式だといわれています。当時流行だった白のドレスで結婚式を挙げた様子が、新聞や雑誌で大きく取り上げられたことで、民衆の「白」に対する憧れを高めてしまったようです。 日本でも室町時代から婚礼では白無垢を着る習慣があり、何色にも染まっていない純粋無垢の意味がありますが、家から出ることは死を覚悟することでもあり、「白装束」の意味もあったようです。 本来、この白無垢は、三日間着てから色のある着物に着替える習慣でしたが、次第に短くなっていき、今では「お色直し」として披露宴だけで済ませてしまうようになったのです。 |
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