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口紅の歴史は古く、奥が深いです。 ★紀元前数万年前から、人類は悪魔が口や耳から入ってこないように、赤いものを塗る習慣があったようで、「赤」の持つ強い色彩が魔除けとして使われていたようです。 紀元前3000年頃、古代エジプトでも呪術的な意味が強く、次第に装飾的な意味合いが加わっていったと考えられています。 日本でも、平安時代から江戸時代後期まで、口紅は身分を表すものであり、装飾的な意味が強く出てきたのは明治時代以降のようです。 ★現代において、口紅は美的表現、社会的義務、そして子孫繁栄としての意味が存在します。 自己表現としての美しさの追及、そのひとつの手段として口紅が存在します。そのため、微妙な色がたくさんあり、自分らしい美的表現ができるようになっています。 社会的義務とは身だしなみとしての口紅で、口紅を引くことが社会人女性の当然の行為として習慣化されています。 また、子孫繁栄(恋愛機能)として口紅が果たす役割もあります。男性は女性を視覚重視で選んでいることが最近の研究でわかってきています。中でも唇に魅了され、影響を受ける男性は多く、女性は恋愛を通して良質の男性を捕まえなくてはなりません。赤い唇は男性を引き寄せる働きをするのです。 また、口紅は加齢によって褐色化した唇を隠す役割もあり、より若々しく健康的に見せるために赤い口紅は役立っています。 心理学的にいって、男性は無意識に若くて健康的な女性を求める傾向にあり、恋愛にも口紅は効果的なツールになるのです。 |
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