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牛耳るとは、組織や団体などを自分の思うままに支配する状態で、一般的には、中心人物となってグループを支配することを意味します。 川柳に「不甲斐なき亭主女房に牛耳られ」というのがありますが、この場合は、女房が家庭の実権を握ったという意味になります。 語源は「牛耳をとる」という中国の故事からきています。 中国の春秋戦国時代、諸侯が同盟を結ぶときには、その中心人物である盟主が牛の耳を裂き、各々がその血を吸って組織への忠誠を誓い合ったのです。 つまり、盟主は、牛の耳をとることによって、改めて組織の中心人物になることを、皆に誇示したわけです。文字どおり組織を牛耳ったことになります。 |
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