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一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)とは、これを特に初夢に見るといいことがあるという伝説です。 これも諸説ありますが、どれももっともらしいものばかりです。 徳川家康が駿河の国(今の静岡県)の出身であったことから、その国の名物を、日本最高峰の富士山、富士に棲む名鳥の鷹、他国よりも早く産出して高価であった初茄子を並べたとされる説が有力であります。 他に、駿河の国で高いものを並べたという説、「富士」が「不死」に通じるので不老長寿を意味し、鷹は「高、貴」と通じるので出世を意味し、茄子は実がよくなるので子孫繁栄を意味するという説もあるようです。 一般的な説には、富士は霊山で、鷹は強い鳥を象徴して他の鳥には決して負けないし、茄子は「成す」であって成就する意味があり、この三つともめでたいものばかりです。 このため、それを初夢などで見ることは、縁起がいいという説です。 初夢は元旦の夜あるいは二日の夜に見る夢で、昔は節分の夜から立春の朝にかけて見る夢とされていたようです。 |
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