TOP >ことわざ・故事の語源や由来を知ろう>泣いて馬謖(ばしょく)を斬る | |||||||||||||||||||
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「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」とは、全体の規律を守らせるためには、情愛だけでかばうことは得策ではなく、違反した者はたとえ信頼していた人間であっても厳しく処分するということを意味します。 これは、有名な中国の諸葛孔明にまつわる故事からいわれたものです。 馬謖は中国の三国時代の蜀(しょく)の武将で、諸葛亮(しょかつりょう)が嘱望していた一人であった。 馬謖は魏軍との対戦のとき、諸葛孔明の指揮命令を守らず、街亭(がいてい)の戦いで戦略を誤って魏軍に敗戦しました。 この街亭は食料の輸送路にあって蜀にとっては大事な要衝であり、そこを軍律違反で負けてしまったため、諸葛孔明にとっては馬謖は愛弟子であっても、綱紀粛正を第一と考え、命令に背いた馬謖を斬罪に処して涙したといわれています。 この故事から、規律を保つためには私情を挟まず、違反者を処分するたとえとして「泣いて馬謖を斬る」と言うようになったようです。 |
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