TOP >ことわざ・故事の語源や由来を知ろう>猫にマタタビ | |||||||||||||||||||
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「猫にマタタビ」とは、非常に好きなもののたとえであり、また、それを与えれば効果が著しいことのたとえであります。 ネコはマタタビの臭いをかいだだけで狂喜し、あの大きなライオンですらすぐだらしなくなるといいますから、マタタビとは不思議な食べものです。 この語源としては、昔、新潟と群馬の国境付近にある山間部を通りかかった旅人が、空腹と疲労のため行き倒れになりましたが、ふと手に入れた草の実をとって食べたところ、たちまち元気を回復し、またたび(旅)を続けることができたので、この植物をマタタビというようになったというものです。 マタタビはサルナシ科に属し、6、7月ごろウメに似た白い花が咲いて楕円形の実がなります。ネコがこれを好むのはマタタビ酸という神経を麻痺させる薬が含まれているためですが、ネコ族以外の動物はこれになんらの興味をしめさないというのはおもしろいことです。 |
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