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「宿六(やどろく)」とは、宿の主人のことで、妻が夫を罵る際に使う言葉です。 この「宿六」の語源については、「宿」は家のことで、「六」は役に立たぬもの、使いものにならないものというような意味の「ろくでなし」の略だということです。 ですから、「宿六」は家にいる「ろくでなし」という意味で、自分の亭主を卑下して、あるいは仲間同士でも親しみの意味をこめて「宿六」と言うようになったのだといわれています。 この「ろくでなし」とは、「碌でなし」ではなく「陸でなし」と書くのが正しいようで、「陸」は水平であるべきなのに、水平になっていないことを「陸でなし」といい、正常でない不真面目なことを指し、それがさらに役に立たないというような意味に使われだしたということです。 |
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