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「刎頚の交わり」とは、首をはねられても悔いはないと思うほどの強い交わりのことをいいます。 この語源は、「史記」の「廉頗・藺相如伝(れんぱ・りんしょうじょでん)」に出ています。 趙(ちょう)の国に将軍廉頗と藺相如の二人の強い武人がおり、廉頗は藺相如が自分より出世していくのを快く思っていなかった。 だんだんと廉頗将軍と藺相如が険悪になり、今にも一戦交えようとしているときに、廉頗将軍は、藺相如が趙の国のことを第一と考えていることを知り、あまりにも自分の度量が小さいことを恥じ、「今までの無礼を許してください」 と、藺相如に謝って仲直りし、それ以来二人は刎頚の交わりを結んだということです。 また日本では、ロッキード事件で国会で証人喚問を受けた小佐野賢治が、田中角栄との関係を問われた際に「刎頸の交わりだ」と答えたため、この故事成語が日本で広く知られることとなり、当時の流行語にもなりました。 |
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