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「百聞は一見に如かず」とは、人間の知識というのは、耳で聞いたり、本を読んだだけでは本質をとらえることはできないもので、まずは、自分の目で直接見たり、あるいは自ら体験してはじめて、正確な判断ができるという意味です。 この言葉の由来は、中国の漢書の「趙充国伝(ちょうじゅうこくでん)」にあります。 漢の宣帝が、反乱を起こしたチベット系の遊牧民族を鎮圧するために、趙充国将軍に必要な戦略と兵力を尋ねました。 そのとき、趙充国将軍は「百回聞くより、一度実際に見るほうが良く分かります。およそ軍のことは遠く離れた場所で戦略は立てにくいので、自分が現地に行って実際に見たものを地図に描き、策略を申し上げたいのですが」と許しを請うたそうです。 これが「百聞は一見に如かず」という言葉の始まりとされています。 |
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