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「弁慶の泣きどころ」とは、どんな豪傑でも必ず一箇所は自分の意思のままにならない弱点を持っているといわれ、この急所のことをいいます。 一般的には、向こう脛(ずね)や弱点や急所のたとえです。 向こう脛の骨が、他所に比べて比較的表面に近いところにあり、武蔵坊弁慶ほどの豪傑でも蹴られれば痛くて泣くことから、向こう脛の別称、急所や弱点のたとえとして用いられるようになったようです。 この「弁慶の泣きどころ」は、中指の第一関節から先のほうとも、向こう脛ともいわれていますが、はっきりしたことは分かりません。中指説についておもしろい話があります。 中指の第一関節から先を直角に曲げようとすると、必ず第二間接から先は45度くらいの角度で下を向いて、いくら気張っても直角には曲がらないものです。さすが豪勇無双の弁慶も、こればかりは自分の意思どおりに動かないといって泣いてくやしがったということです。 |
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