|
破竹の勢いとは、竹が割れたときのように、猛烈な勢いで進んでいく状態をあらわします。 これは、竹の一節を力を入れて左右に裂いたときに、二節から次は一気に簡単に裂けてしまうところからきています。 出典としては、晋書(杜預伝)からきています。 晋の大将杜予(とよ)は、 呉(ご)を攻略するため、軍議を開きました。 ある者が、「すでに春が近く、揚子江の水が増水するのは間もないことなので、この地に長く留まることは難しいので、一度軍を引いて時期を待ちましょう」というと、杜予 (とよ) が、「今、我が軍は、いまは地区の勢いに乗っている。今こそ一気に進み、総攻撃をかけよう。この機を逃すべきではない」と言って進撃を唱えました。 晋軍は、攻撃の態勢を整え、呉の都 建業 (けんぎょう) を目指して殺到し、ついにこれを攻め落として呉は降伏したのです。 人間は、勢いにのったときは、実力以上の力が発揮できるものです。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |