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「灯台下暗し」とは、世間の事情にはよく通じているのに、身近なことには案外気がつかないものだというたとえであります。 たとえば、自分の住んでいる近くに全国でも有名な名所旧跡があり、遠くの人はよく知っているのに、近くに住んでいる自分が知らなかったということなどに使われます。 「灯台」といえば、岬や港にあって、船舶の航行のための道しるべになっている「灯台」を思い浮かべ人も多いでしょうが、この諺で言われる「灯台」とは、油の入った皿に芯を浸して火をともす燭台(しょくだい)のことです。 つまり家の中で用いる灯火を載せる燭台のことをいい、灯台はまわりを明るく照らすのに、その手近な真下だけが暗いというところからいわれだした諺です。 |
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