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同じ要素があって似ていても、比べものにならないくらいかけ離れているときに使います。 江戸時代の『嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)』には、スッポンの甲羅が丸いことから俗語でマルといい、漢字でも団魚と書きます。 一方満月も丸いけれど、スッポンの丸とは大違いで、まるで比較にならないということで、マルは似ていても比べものにはならないということです。 一般には、比較にならないほど良いほうを「月」、よくないほうを「スッポン」にたとえていますが、語源的にはどちらが上ということはないようです。 花より団子ということであれば、スッポンのほうがうまくて身になります。 たまたま甲羅が丸かったために月と比べられ、スッポンにとってはいい迷惑でしょう。 |
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