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「秋の日はつるべ落とし」とは、秋の日は一日ごとに短くなっていき、太陽が西に傾きかけるとたちまちのうちに沈んでしまうことを意味します。 「釣瓶(つるべ)」とは、水を汲むために竿や縄の先につけて、井戸の中におろす桶のことで、普通は滑車が付いていますが、手を離すとするすると直下に落ちます。 その落ちていく様子を秋の夕暮れの早さにたとえているのです。 このつるべ井戸ができたのは、今から約1千年前と推定されますが、平安期のころまではツボ形の土器のことを「べ」といい、それを綱でつるすので「つるべ」といったようです。 |
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