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「鶴の一声」という言葉がありますが、昔から鶴は霊鳥といわれ、姿かたちが美しい上に鳴き声がかん高く、他の野鳥の声を圧倒するほど遠くまで響き渡るので、そこから転じて権威者や有力者の発言を形容するのに用いられるようになったものです。 鶴はめったに鳴かない習性があり、鶴がかん高く鳴くときは何か危険が迫っていることを仲間、特に相方の鶴に知らせるためであることが多いようです。 また鶴の一声を聞くと他の野鳥はその声にたまげてなにごとかと静まりかえるため、そこから、「喧々諤々と声高くもめている問題について決定権者が決定を下すと反対の声も消える」という意味で、「雀の千声、鶴の一声(ひとこえ)」という言葉が生まれてきたようです。 「鶴は千年、亀は万年」の諺もありますが、鶴は長寿の鳥として尊ばれていますが、実際の寿命は80年ぐらいだそうです。 |
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