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断腸の思いとは、腸がちぎれるほど、耐えがたい悲しみのことを意味します。 語源は、中国の晋の時代に生まれました。 晋(しん)の武将桓温(かんおん)が舟で三峡を渡って蜀へ行く途中、従者が猿の子を捕まえて舟に連れてきました。 すると、母猿が悲しい泣き声をたてながら、あとを追ってきて、岸沿いで鳴いていましたが、舟はそのまま走り出してしまいました。 このため、母猿は、小猿を助けようと舟に跳び移りましたが、そこで悶死したそうです。その腹を割いてみますと、あまりの悲しさのために、腸がズタズタに切れていたといいます。 このように、どうしても耐えられない悲しみを「断腸」あるいは「断腸の思い」といいます。 |
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