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「大山鳴動して鼠一匹」とは、大騒ぎしたわりには、たいした結果にならなかったときに使われます。 大きい山が音を響かせて揺れ動くので、大噴火でも起こるのかと思っていると、小さな鼠が一匹出てきただけだったという意味から言われています。 この諺はいかにも漢文の古典から出ているように思われますが、実は、古代ローマの詩人ホラティウスの言葉から出た西洋のことわざなのです。 かつてのイタリアの山々は火山活動が盛んで、山々がうなりだすと、「さあ、大爆発だ」と騒ぎ立てますが、しばらくすると何事もなかったように静まりかえります。 この大騒ぎする様子が、ちょうどご婦人の陣痛騒ぎに似ていることから、ホラティウスが、次のように言ったことからこの諺が生まれたようです。 原文はラテン語で「Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.(山々が産気づいて滑稽な鼠が一匹産まれる)」 |
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