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「正鵠(せいこく)を失わず」とは、的の中心を逃さず命中することで、転じて、急所を突く、物事の核心を突いているたとえとして言われます。 正鵠とは、中国の弓道かにきた言葉のようです。 正も鵠もともに的のことを指し、中国の古書に「方十尺なるを候と曰い、四尺を鵠と曰い、二尺を正と曰い、四寸を質と曰い」とあるように、的のサイズの大小による呼称のことでした。 ここから「正鵠を失わず」とは、的の中心に矢が見事的中することで、これが転じて広く物事がピタリと的中すること、要点をつくこと、などを指すようになったわけです。 |
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