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「シャッポを脱ぐ」とは、降参する、負ける、手を上げてしまうときに使われます。 これは今でも使われますが、「カブトをぬぐ」ということを「シャッポ」に言い換えたものだといわれています。 もともと、カブトは武士の象徴であり、足軽などの身分の低い者は、「陣笠」という簡易なカブトしかつけなかったものです。 この大切なカブトを脱いでしまうことは、敵に対して武士として戦う意志がないことの表明であり、屈辱このうえないものでした。ですから、恥をしのんで降参するときは、武士のシンボルであるカブトをぬいで敵意のない証にしたのです。 それで「カブトをぬぐ」といえば、負ける、降参する、の意味に使われるようになったのだといわれています。 それでは、この「シャッポ」というのは何かといえば、帽子のことであり、フランス語の「chapeau」からきています。 降参することを「兜を脱ぐ」といったことから、「兜」を「帽子(シャッポ)」に見立てていったものです。 |
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