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「歯牙にもかけない」とは、無視することの形容で、問題にしない、論じるに値しない、取り上げていうほどの値打ちがないことを意味します。 この「歯牙にもかけない」という言葉の語源は、中国の秦に反乱の旗揚げをした陳勝(ちんしょう)という武人が、陳に入城し王位についたときの次のような話から来たとされる。 秦の二世皇帝が家来を集めて陳の討伐について議論したとき、叔孫通(しゅくそんとう)だけは、「陳勝などはコソ泥的存在で、歯牙の間におくにもたりぬでしょう」と主張し、この言葉に満足した二世皇帝は討伐を中止したとのことです。 そのため、陳勝の反乱は、これが口火となって全国に広がり、秦は滅亡することになってしまったようです。 叔孫通の言葉は、すでに二世皇帝を見限っていたようです。 |
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