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「虻蜂取らず」とは、二つのものを得ようとして欲を出しすぎたため、どちらも取り損なってしまうというたとえです。 虻蜂取らずの語源は、「虻も取らず蜂も取らず」が簡略化された語で、その主人公はクモだといわれています。 クモの網に虻がかかったのを見て取りに行こうとしたところ、蜂もクモの巣にかかったので、今度は虻を放っておいて蜂を取りに行こうとします。 どちらも気にかかってどちらから取りにいこうと迷っていると、虻にも蜂にも逃げられてしまい、結局どちらも取れなくなってしまうことから、ひとつのことに専念すれば良いのに、同時にいくつかのものを狙ったために何も得られず、失敗することのたとえとなったようです。 どんなものでも、力を二分すればひとつひとつの力は弱くなるもので、数多くのことを望みすぎて、結局得ることが少なかったり、無になったりする例はよくあることです。 |
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