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「東(あずま)男に京女」とは、男は粋でたくましい江戸っ子がよく、女はしとやかで上品な京都の女がよいという意味です。 この言葉は、男尊女卑の封建時代にその根源があるといってもいいかもしれません。つまり政治都市である江戸に住んで武士の道徳や習慣を深く受け継いだ町民にとって、男性は男らしさ、女性は女らしさを強く望んだところがあります。 したがって、荒々しい武士の影響を受け、義理人情に厚く、威勢がいい東男(江戸っ子)、雅やかな公家の影響を受けている京女が当然庶民の理想像であったわけです。 これに類する組み合わせとして「京男に伊瀬女」とか「京女に江戸男」などという言葉もあります。 |
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