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「酒は百薬の長」とは、適度に酒をたしなむことは、どんな薬にもまさるという、酒飲みにとっては、大義名分をあたえる「錦の御旗」になっていることばです。 このことばは、漢の王莽(おうもう)が、塩・酒・鉄を国の専売にするという政策の宣伝のために、『漢書・食貨志下』のなかで「それ塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鉄は田農の本」といわれたようです。 いずれにしても、酒飲みにとっては、自己弁護できる都合のいいことばですね。 酒にまつわる言葉としては、「酒は憂いの玉箒」とか「酒は天の美禄」などともいわれます。 |
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