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「虎の子を得ようとするのなら、虎の穴に入らなければならない」、つまり「大きな成果を得ようと思うなら、それ相応の危険を冒さなくてはならない」といった意味です。 漢の国の武将の班超(はんちょう)が使節一行を率いて西域(せいいき)に送られた。西域の国では始めは手厚く接待されていたのに、ある日を境に冷遇されるようになった。 調べてみると、漢と敵対している北方の匈奴(きょうど)から使者が来ているためとわかった。班超(はんちょう)は、「虎の穴に入らなければ、虎の子をとらえることはでない」といって部下を励まし、匈奴(きょうど)の軍の中に突撃(とつげき)をし、全滅(ぜんめつ)させたということです。 このことばは、「後漢書・班超伝」に出ていて、班超は「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」といって、数倍の敵に向かって行ったところから伝えられています。 |
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