|
「今日のマージャン相手は弱いからいいカモになるよ」などと使いますが、カモとは、鳥の鴨のことです。 意味としては、組みしやすい相手、御しやすい相手、儲けやすい相手、立場の弱い相手を、自分の都合のいいように利用してしまうことです。 カモは秋から冬にかけて日本の池や沼に渡ってくる渡り鳥ですが、その代表格であるマガモは、形も大きければ味も良く、おまけに数も多かったため、とても捕まえやすく、料理にはもってこいの材料だったのです。 このように格好の獲物が簡単に取れたところから「カモ」を使った俗語が生まれ、勝負ごとなどで負かせそうな相手のことを「カモにする」とか「いいカモ」というようになったのでしょう。 また、カモ肉は多少のクセ味があったので、甘味のある冬ネギと合わせますが、これがすごふる相性が良いため、「カモがネギしょってくる」とか「カモネギ」といって、ただでさえいい話なのに、さらに好条件がつくような場合をいったわけです。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |