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「亀の甲より年の功」とは長い人生を歩んできた年長者の豊富な経験は貴重であり、尊重すべきものだということのたとえで使われます。 この亀の甲とは甲羅(こうら)のことで、年の功は「年の劫(こう)」とも書き、この「劫」とは仏教用語できわめて長い時間のことを指します。ですからこの「劫」は長年の経験を指した言葉でもあります。 「亀の甲」と「年の功」を比べるのは次のようないわれがあるようです。 昔、中国では亀の甲羅を焼いて、それにできるひびの入り具合で、人の運勢や吉凶を占ったそうです。しかし、亀の甲で暗示されたものよりも、年の劫を経た人の判断によるほうが優れた答えが出てくるというわけで、この諺ができたようです。 |
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