|
最愛の恋人に裏切られて失意のどん底にあるような場合、「奈落の底に突き落とされたような心境だ」などといいます。 この「奈落の底」の意味とは、地獄の底ということで、「奈落」とは、仏教の六道思想で地獄をあらわすンスクリット語の「naraka」を音訳したものです。 それが転じて、ものごとのどん底や底知れない深い場所の意味で使われるようになった。 奈落の底とは、深くて、一度落ちると永久に浮かぶ瀬のないところとか、物事の最終、どん底などの形容詞として用いられています。 また、劇場の舞台や花道の床下のことも「奈落」と呼んでいますが、ここは回り舞台やせりなどの仕掛けが置かれて暗くてジメジメしたところで陰気さがあるので、奈落の底とたとえられています。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |