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「どさまわり」とは、歌手や旅役者が地方を回りながら興行することで、もともとは芸人が楽屋裏で使っていた独特の隠語でした。 どさまわりの起源はいろいろあるようですが、一般的に知られているのが、どさまわりの「どさ」とは賭博用語の「どさ」が由来ではないかということです。 「どさ」とは、江戸時代の賭博取締りの役人が賭場に踏み込むことで、賭博行為で捕まった者は佐渡金山の鉱夫として佐渡へ流されたため、佐渡を逆読みして「どさ」と呼ぶようになったということです。 そして、一旦島流しになるとなかなか戻ることは出来なかったように、当時の旅芸人も地方から地方へと旅回りを続けていると、やはり生まれ故郷にはなかなか戻れなかったため、「どさまわり」と言われるようになったのです。 |
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