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忘年会といえば、熱々の鍋料理をすぐに思い浮かべますが、その中でもなんといっても美味しいのがフグ料理であり、その名も高い「てっちり」の味は最高でしょう。 「フグちり」のことを「てっちり」とも言いますが、「てつ」と「ちり」は独自の語源が合体したと考えるのが良いでしょう。 現在でも、フグにあたったというニュースを時たま見ることがありますが、江戸時代にはフグの料理法が進んでいなかったこともあり、フグを食べると当たる確率も高かったようです。 このため、フグは鉄砲のようなもので、いつ当たるか分からないということで、フグのことを鉄砲と言われるようになり、その鉄砲の「鉄(てつ)」がフグというわけです。 一方、「ちり」は長崎にいた西洋人が生の魚を食べることができないため、小なべに煮立てて熱湯を入れて、そこへ白身の魚をつけ「チリッ」と縮れたところを醤油につけて食べたところから「ちりなべ」と言われるようになったということです。 |
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