|
「手塩にかけて一から十まで仕事のやり方を丁寧に教えてやったのに、おれを裏切るとはどういうことだ」と、会社で嘆いている上司の方は多いのではないでしょうか。 手塩にかけるとは、他人に任せるのではなく、自分で直接大切に世話をする、といった意味があります。 昔は、食生活があまり発達していなかったこともあり、食膳には塩が盛られた小皿が用意され、それぞれの人が自分にちょうどいい塩加減をしていたようです。 このように、他人任せにしないで、自分で塩加減をすることから「手塩にかける」という言葉が生まれ、「他人の世話にならない」といった意味から「自分の手で直接育てる、自ら面倒を見る」という意味にまで発展してきたといわれています。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |