|
「挙句(あげく)の果て」とは、結局とか、おしまいには、とかいうように使われ、日常会話にもよく出てくる言葉です。 室町時代には、連歌がたいへん流行し、その形式も二人合作かの短連歌から、数人で50句、100句も連ねてひとまとめにする長連歌といわれる形式のものも現れました。 この「長連歌」の最初の長句を「発句(ほっく)」といい、二番目の短句を「脇句(わきく)」、中間の句を「平句(ひらく)」、おしまいの句を「挙句(あげく)」というのだそうです。 この長連歌の最期の句を意味する「挙句」を転用して、「あげくの果て」といえば、おしまいにはというような意味に用いられるようになったのだといわれています。 「果て」がつくのは、最終的な結果であることを強調するために、同じ「結末」を意味する「果て」が添えられ、「挙句の果て」となったようです。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |