|
「彼と僕とは竹馬(ちくば)の友で小さい頃はよく遊んだものさ」などと使いますが、この「竹馬の友」というのは、幼い頃に、竹馬に乗っていっしょに遊んだ幼なじみを意味します。 「竹馬の友」という言葉は、中国の故事から生まれたもので、中国東晋時代の桓温(かんおん)の言葉からでたと言われています。 この竹馬というのは、日本のものと違って、竹の棒の先端に馬のたて髪をつけて、それにまたがって走り回って遊んだようです。 その垣温(かんおん)は、幼なじみの殷浩(いんこう)と並び称されるのが不満であったのか、北伐の司令官として遠征に失敗した殷浩(いんこう)が官位を奪われたとき、桓温(かんおん)が人々に言った。 「幼いとき、殷浩と一緒に竹馬に乗ったものだが、殷浩は自分が乗り捨てた竹馬を拾って乗っていたのだから、もともと彼は、私の下に立つべきなのだ」と。 ですから、本来は、「竹馬の友」とは、ライバルの意たったようです。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |