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「黄昏(たそがれ)」とは、夕方の薄暗いときを意味し、晩秋の黄昏などにはなんともいえない哀愁さえ感じられます。 「たそがれ」は夕暮れのほの暗いころを指した言葉で「源氏物語」にも出ていることから、かなり古い言葉のようです。 「たそがれ」の語源は、ごく平凡な日常語から出たもののようで、「大言海」で引くと、「誰そ、彼カト見分け難き義」とあるように、夕暮れのうすくらいときは人の姿がはっきりせず、だれであるかわからない、つまり「誰そ彼(たそかれ)」といったものが、そのままその時刻を指す言葉に変わったものでしょう。 漢字「黄昏」は当て字で、本来の読みは「こうこん」であります。 また、「たそがれ」は日の盛りを過ぎた頃であることから、盛りを過ぎた頃、特に人生の盛りを過ぎた年代をたとえて言うようにもなったようです。 |
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