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「たわけ者」とは、阿呆とか馬鹿者という意味で使われます。 もともとたわけ者の「たわけ」は、「田分け」と書き、子供たちの人数に応じてだんだんと田畑を分けていくと、孫の代、ひ孫の代へ受け継がれていくうちには、ひとりひとりの田畑の面積は狭くなって貧乏になり、家系が衰退していきます。 そのような愚かなことを馬鹿にして、「たわけ者」と呼ぶようになったとする説です。 こうしたことを防ぐために、ある程度以上に田畑を所有していない百姓は、子孫に田畑を分け与えないように、徳川時代には法律で「田分け」を禁じたそうです。 また、「たわけ」という言葉は、「ばかげたことをする」「ふざける」などを意味する動詞「戯く(たわく)」の連用形が名詞となった言葉であるため、「田分け」の説は「戯け」と「田分け」を洒落た俗説で、「戯け者」が語源であるという説もあります。 |
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