|
念には念を入れて最後の確認をしっかり行うことを「駄目(だめ)を押す」といいます。 これは囲碁用語から出た言葉で、「駄目」とは「無駄な目」ということで、つまり敵、味方のいずれにも属さない戦地であり、どちらの所有にもならない両者の境にある目のことで、勝敗とは関係しない領域ということです。 対局終了後、その「無駄な目」にお互いの領域を確かめ合うために、対局者双方が交互に石を並べていくのを「駄目を押す」といい、転じて、念のために確かめることによって、対局での勝敗を確定的なものにするという意味で用いられるようになったわけです。 囲碁用語から来ている言葉は日常生活の中でもさかんに取り入れられており、「一目置く」「段違い」「先手を打つ」「後手を取ってしまった」「岡目八目」などがあります。 また、囲碁の盤面を局面とも言い、行き詰まった情勢を有利に展開することを「局面を打開する」などとも言われます。 |
||||
Copyright (C)2015. ことば・ことわざ・故事の語源やルーツを探ろう All rights reserved. |