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「如才ない」ということばには、「人の気をそらさない,機転のきく」「愛想がよく、気が利いている」という意味があります。 しかし、その裏には若干、皮肉が込められていることが多く、「調子がよく抜け目がない」といったニュアンスも感じられます。 しかし、このことばは、たいへんな褒めことばだったのです。「如才」はもと「如在」と書き、「論語」にも「神のいますがごとくつつしみかしこむ」とあり、尊敬をあらわしていたようです。 ところが日本では、反対の意味に使われるようになり、『名語記』では「しうと・しうとめに如在になる妻」というように、「なおざりにする」意味に使われています。 |
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