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緊迫した状態の中で、激しく刀で切り合うことで、転じて、激しく争うことを「鎬を削る」といいます。 この場合、両者の力が五分と五分であるときに、はじめて鎬が削れるのであって、両者の力に歴然とした差があるような場合には、このことばは用いません。 なぜなら、「鎬」とは、刀の刃と背との中間にある、高く盛り上がっている線の部分を指し、刀で激しく打ち合うときに、その部分が擦れて「鎬」を削り取ってしまうものであり、両者の力に差がありすぎると、鎬同士を打ち合うこともなく、弱いほうが簡単に負けてしまうからです。 |
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