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油を売るとは、無駄話をして時間をつぶしたり、喫茶店やパチンコに行って、仕事を怠けることをいいます。 しかし、本来の意味は、怠ける意味ではなく、きまじめな仕事ぶりから発しているのです。 電気のなかった江戸時代、行燈(あんどん)は必需品であり、その燃料となる油売りは欠かすことのできない職業でした。一軒一軒、升で量って油を売るのですが、油は水と違って、なかなかきれいに落ちません。 いい加減で升を片付けると、まだ油がなかに残ることになります。そこで、ゆっくり時間をかけて、お客と世間話をしながら、油の落ちるのを待ったわけです。 この仕事ぶりが、まるで怠けているように見えたので、仕事をサボるという意味に使われるようになったそうです。 |
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