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「玄関」とは、ご存知のように、建物や住居の主要となる出入り口を指しています。 この「玄関」は、なかなかいかめしそうな言葉ですが、もともと仏書の中にでており、仏教の玄妙な教えにいたる関門という、修行の第一段階を示す言葉がそもそもの始まりでした。 中国の哲学書「老子」のなかにも、「玄の又玄なる衆の妙なる門」というように出ており、「玄」は奥が深い悟りの境地を意味し、「関」は入り口のことで、玄関は玄妙な道に入る関門、つまり奥深い仏道への入り口を意味しました。 日本では鎌倉時代に禅宗で用いられた仏教語で、そこから、玄関は禅寺の方丈への入り口を意味し、寺の門などもさすようになった。 玄関が住居の入り口の意味として用いられたのは、江戸時代以降のことのようです。 |
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