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「買って出る」とは、指図されたり、人に頼まれもしないのに、自分から進んで引き受けるときに使われます。 この言葉は花札の遊びから出たといわれています。 花札は三人で行うゲームですが、参加者が四人以上集まった場合には、親から数えて三人が出場すると、四人目からは場を下りて傍観者となります。 どうしても傍観者が勝負に参加したい場合は、別の人を下ろすしか方法がありません。そのときの代償としてお金を渡すことで出場権利を得たわけですからで、自ら進んで引き受けることを「買って出る」と言うようになったようです。 これこそ買わなければ出られなかったわけです。 このことから、横合いから乗り出すことを、買って出るというようになりました。 |
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